蝶・チョウ・ゆっくり歩き・・・「千蟲譜物語」

「ヒイラギモチ」

2018年5月31日　曇り、一時小雨。　　　アクセス数：582,936

小雨降る中、今日も「国営：武蔵丘陵森林公園」に出掛けましたが、まだ撮影した写真が整理できていないので、在庫の中から珍しい低木を選びました。

＝モチノキ科・モチノキ属＝の植物で、「ヒイラギモチ」という種名になります。英語では、チャイニーズ・ホーリー・・・chainese holly というそうですから、おとなりの中国からやってきたのかもしれません。

春に芳香のある白い4弁花を付け、寒くなる晩秋に赤い実を付けるそうです。

4角に角ばった棘がやたら痛そうです、日本に古くからある＝柊（ひいらぎ）＝に似ています。

「国営：武蔵丘陵森林公園」の道路とフィールドの境でよく見られます。

　　　　2017－9－4　「ヒイラギモチ」　埼玉県：比企郡・滑川町

裂片のソーラスの変化・・・「コバノヒノキシダ」

2018年5月30日　曇り。

昨日掲載した、「コバノヒノキシダ」・・・葉裏をひっくり返してみたら・・・なんと、裂片のところについてる＝ソーラス=が肥大していた。

＝シダ図鑑＝に掲載してあるのは、＝線型＝なのに、やけにそのソーラスが、大きく肥大しているではないか・・・驚きました。

下の写真、1枚目は、肥大した＝ソーラス＝で、2枚目は、手前が肥大したソーラス、奥の方が線型のソーラス・・・あまりの違いに驚いた、シダの仲間は、難しいな。

　　　2018－5－29　「コバノヒノキシダ」ソーラスの違い　埼玉県

「コバノヒノキシダ」

2018年5月29日　晴れ。　　　　　　アクセス数：582,722

先日撮影した、＝チャセンシダ科＝の羊歯・・・判明するのに時間がかかってしまった。

今日、丘陵地に出掛けて、＝この地を調べた環境アセスメント＝で調べたら、＝チャセンシダ科＝の植物で、「コバノヒノキシダ」だということが分かった。

最初は、同属のとトキワトラノオ・・・を疑ったが、5月29日に再確認に行ったら、光沢がやや鈍く、葉軸の表面が凸状になっていました。

この2種は、とても似ているし、鱗片の基部の確認が出来なかったので迷ってしまった。

「国営：武蔵丘陵森林公園」南口にある＝石垣＝に生育していました。

　　　　2018－5－25　「コバノヒノキシダ」　埼玉県：比企郡・滑川町

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「国営：武蔵丘陵森林公園」

自宅近くの神社に＝鳥の羽＝があった・・・

2018年5月28日　曇り。

昨日、自宅近くの神社・・・＝日枝神社＝の境内に行ったら・・・鳥の羽が散乱していた。

なんの羽なのだろうか？？？

判らなかったので、写真を撮り、自宅に帰って調べてみたら・・・どうやらドバトの羽らしい。

下から2番目の羽先端が茶色っぽくなっていたので、＝キジバト＝を疑ったが、他の羽は、どう見ても＝ドバト＝の羽の色彩です、キジバトでは、このような色彩にはならない。

「オオタカ」にでも襲われたのかな・・・。

散々探したが、頭や脚が見つからなかった…どうしてなのかな・・・。

　　　　2018－5－27　「ドバト」の羽と思われる・・・川越市

「ダイミョウセセリ」の地域変異

2018年5月27日　晴れ。

今日は日曜日、明日は、和室の畳を取り換える工事があるので、少し部屋を整理しないといけない。

先日、自宅近くの丘陵地を歩いていたら、種の発生する地域によって変異が認められる＝セセリチョウ科＝「ダイミョウセセリ」という小さなチョウの関東型がいた。

近畿地方以西に見られる「ダイミョウセセリ」では、後ろ翅に＝白い白線＝が認められるので、昔から＝関西型＝・＝関東型＝といって区別していた。

先日撮影したのは、もちろん、＝関東型＝なので、後ろ翅は真っ黒で、白線はなかった。

ごく普通種なのに、chochoensis は＝関西型＝に出会ったことがない。

地球の温暖化現象のためか、最近、関東地方でも後ろ翅に＝淡い白い白線＝があるものも見かけますが、この関東地方でも気温が暖かくなっているのでしょうか・・・少し心配です。

　　　　2018－5－17　「ダイミョウセセリ」　埼玉県：比企郡・滑川町

「ワラビ」の咲く草原で撮影・・・

2018年5月26日　曇り。

＝羊歯（しだ）＝の仲間にも、我々が古くから食用にしている＝シダ＝もある。

今日の掲載種・・・「ワラビ」もその一種である。

春先に若い芽の出た草原に行き、成長した葉の撮影に行きました。その特徴のある5角形は特殊なのですぐにわかりました。

大型の「ワラビ」の成葉は草原の中でかなり大きく、目立っていました。

未だ小さい芽もあったので、それも写真に撮影してきました。

小さいうちは、童の小さい子供の手のようで、可愛い・・・。

　　　　2018－5－25　「ワラビ」埼玉県：「国営：武蔵丘陵森林公園」

昔は、分離されていなかった・・・Neope属

2018年5月25日　晴れ。

昨日、自宅近くの公園に行ったら、＝クヌギの樹＝に「サトキマダラヒカゲ」がやってきました。

chochoensis が子供のころ、キマダラヒカゲの仲間は今のように2種類に分離されていなかったので、チョウの図鑑では、=キマダラヒカゲ＝と記載されていました。

今でこそ、静岡県：高橋真弓さんが発表され、平地型の種と山地型の種と別種であると別種扱いになったが、それまでは、両方とも＝キマダラヒカゲ＝と呼んでいました。

日本鱗翅学会：会長を歴任し、当時の静岡昆虫学会創設者でもあった＝高橋真弓　さん＝がそのことを発見して発表したのが、1970年、日本鱗翅学会会報 蝶と蛾　21（1－2）17－37　であった。

本当にびっくりしたものです。

幼生期の研究や山地型・平地型の比較には驚きと敬意を表したものでした。

こうした地道な研究でも、種の解明ができるんだ・・・と感じいったのです。

今でも、静岡県教育委員会　三島分館には氏の標本などがあるそうですが、多分、見事でしょうね・・・。

下の写真は、自宅近くの公園で見かけた「サトキマダラヒカゲ」です。

　　　　2018－5－24「サトキマダラヒカゲ」　埼玉県；川越市

「コバノタツナミソウ」

2018年5月24日　晴れ。

今日の掲載種は、＝シソ科＝の多年草です。先日、掲載した紫色の＝タツナミソウ＝の変種（Val.）といわれており、花姿がとてもよく似ています。

しかし大きさが全く小さい・・・おそらく70mmぐらいしかないと思う。

chochoensis は昔から、白っぽい被写体の撮影が苦手です、モンシロチョウのような白いチョウ、白いキノコ、白い蛾・・・どれも、ハレーションを起こしたように色彩が飛んでしまう。

まったく難しい・・・。

今日の掲載種の「コバノタツナミソウ」もその例外ではないので難しい、おまけにやたら小さいから余計に撮影が難しい。

下の画像はその白い草花・・・「コバノタツナミソウ」である。

　　　　2018－5－17　「コバノタツナミソウ」　

　　　　　　　埼玉県：比企郡・滑川町・「国営・武蔵丘陵森林公園」

恐るべし・・・＝外来種＝・「アカボシゴマダラ」

2018年5月23日　曇り、のち雨。

昨日、自宅近くの＝御伊勢塚公園＝にいってみました。

久しぶりだったが、雑木林の中に入っていくと、ところどころに樹液がでたところを白い布で覆っていました。

それほど、この公園にはクヌギやコナラの樹液を狙ってくる昆虫が多いということでしょう。

驚いたのは、＝中国原産の外来種＝といわれている＝タテハチョウ科＝の「アカボシゴマダラ」というチョウが3頭もいたことでした・・・。

数10年前には考えられなかった出来事です。

地球の温暖化の影響なのか、年々温度が上昇する最近の気候変動に驚いていたら、もう、この＝外来種＝はこの公園にも定着してしまったようです。

昆虫たちの＝温暖化傾向にある地域の変動＝…これはもう、抑えられないでしょう・・・。

この「アカボシゴマダラ」も、誰かがもたらした＝人為的移入種＝だといわれていますが、怖いですね、このほかにもこのブログでは＝北上傾向=にある昆虫を取り上げていますので、注意しましょう・・・。

　　　　2018－5－22　「アカボシゴマダラ」　埼玉県：川越市

可憐なシダ・・・「ヒメシダ」（姫羊歯）

2018年5月22日　快晴。

この可愛らしい＝シダ＝の仲間、種名にふさわしい優しそうで、繊細な感じの羊歯である。

昔、埼玉県：狭山市の公園で観察してからしばらく見なかったが、自宅から北に向かった「国営・武蔵丘陵森林公園」というフィールドに向かったら、ひっそりと生えていました。

水田の畔などにも生育するというから見逃していたかもしれない。

久しぶりの観察だったが、シダのハンドブックを持っていたので、確認できた。

畔とか湿地に群生していれば本種というから気を付けないといけない。

　　　　2018－5－17　「ヒメシダ」

　　　　　　　　　　埼玉県：比企郡・滑川町・「国営・武蔵丘陵森林公園」

2018ー6－14　森林公園の西口・駐車場に行ったら、水が流れており、そこに沢山の「ヒメシダ」群落に出会った。

水辺に置いて写真を撮ってきた・・・。