二日がかりの観察になったダイミョウセセリ蛹化 |
朝から雨も降っていたし外出もできない、そこで、ダイミョウセセリの観察にちょうど良い頃かなと思い、庭のフェンスにからまっている「ヤマノイモ」の葉を一枚一枚チェックしていくと、ダイミョウセセリの幼虫、蛹が見つかった・・・。
その中に、なんと、初めて見る「ダイミョウセセリ前蛹」がみつかった。
こんなチャンスは、めったに無いぞ!と思い、雨の降りしきる中、葉柄をハサミで切り取り、部屋のなかに持ち込んで観察することにした。
生態図鑑をみても、葉のなかで蛹になる「変態の様子」の写真を見たことがなかったので、座り込んで見ることにした。
飼育容器に葉を入れて、「巣」を固定している「糸」をソットハサミで切り、少し広げて写真が撮れる様にした。カメラとデジカメは三脚に固定したけれども、光量が不足しているので電気スタンドを用意した・・・。
観察は、午前9時からはじめた・・・。
9時32分、頭を動かし始めたが、すぐに休んで静止、9時38分から9時44分まで頭を左右に振って動きが激しい・・・。9時57分体色が黄色がかってきたまま動かない、10時12分全体に黄色が拡がった。そのあと、12時までは首を上げたり反らしたりしていたが変化なし。12時00分から18分まで大きくうねるように首を動かした・・・。
12時42分、全体が「白っぽく」なった。14時30分「ピクピク」体を上下させはじめた。
14時32分から47分まで掛かって「幼虫殻」を脱いでいった・・・。同色なので観察しづらい。
14時58分すべて脱皮が完了した・・・。
18時10分、蛹の体に「縞模様」が出てきた・・・。
ここまでで、16日の観察は終了・・・。
今朝、17日、午前4時40分に飼育ケースを見ると、蛹の模様がハッキリしていた。
薄茶色と白の「幾何学模様」がきれいだった・・・。
以前に、フルステージの写真は撮れていたけれど、「前蛹」そして「蛹化への変化」の観察ははじめてだったので、嬉しかった・・・。2日掛かってしまったけれど満足した・・・。
2002-8-29 「ダイミョウセセリ」 埼玉県:北本自然観察公園