「トウキョウサンショウウオ」 成体 |
今まで、「トウキョウサンショウウオ」の卵嚢は、観察したことがあったのですが、「トウキョウサンショウウオ」の成体は、観察したことがありませんでした。ひょんなことから、この話をしていたら、埼玉県:「川の博物館」の学芸員が、生態研究のために数頭の個体が居るという・・・然し翌日には、観察研究が終わったので棲息地に放してしまうという・・・。その前に、観察・撮影させてもらえないかと依頼してみたら、すぐに来てください・・・という返事を貰った・・・。
すぐに「行きますので、観察・撮影させてください・・・」とお願いして、寄居町にある「川の博物館」に出かけました・・・。
思ったよりもかなり大き目の=サンショウウオ=だった・・・10~12センチぐらいはあるでしょう・・・初めて観察する「トウキョウサンショウウオ」に感激しながら撮影させてもらったのが下記の画像です。
この「トウキョウサンショウウオ」・・・平地の止水域などで発見されるのですが、かなり長生きな生き物なのだそうです、なんでも飼育下では25年以上も生きていたという記録があるそうです。関東地方から福島県辺りまでの太平洋岸地域に分布しており、産卵期は1~3月頃なのだといいます。
古くは、愛知県のものも「トウキョウサンショウウオ」に含めていたようですが、最近では、別亜種として=オワリサンショウウオ=とする説が有力になっているようです。
また、「トウキョウサンショウウオ」は、=カスミサンショウウオの亜種=とも言われていましたが、最近ではむしろ=トウホクサンショウウオの亜種=ではないかと言われる様になって来ました・・・。
いずれ、DNA解析などでハッキリするかもしれません。
「トウキョウサンショウウオ」は、どちらかと言うと、暑さに弱く、他の動物たちの掘った穴とか倒木の下で暑さを凌いでいるようです、幼生期は、動物性のプランクトンやユスリカの幼虫などを食べて育つようです。
*卵については、下記の記事をクリックしてください。
「トウキョウサンショウウオ」卵嚢
2009-3-2 「トウキョウサンショウウオ」 成体 埼玉県:「川の博物館」にて
私も卵嚢や幼体は見ていたのですが、昨年、念願かなって成体を観察できました。今年も見に行きたいと思っています。長生きなのですね~。