白帯後退型の「ミヤマカラスシジミ」 |
一昨日の遠征で、珍しい蝶に出会いました・・・はじめに見た時には???となった蝶です・・・。先ず、その色彩ですが明るいオレンジ褐色をしています、まるで=アカシジミ=に近いような色彩でした・・・「なんだろう・・・???」距離は約3メートルぐらいあります、望遠レンズで覗いてみました・・・尾状突起は=長い=ようです・・・。画像をその場で拡大してみました・・・すると、「ミヤマカラスシジミ」のようです・・・しかし、中央にある=白い破線=が見えませんでした・・・良く見ると、=痕跡=が僅かに認められます、こんな「ミヤマカラスシジミ」は、今まで見たことがありません・・・・・・。
でも・・・「ミヤマカラスシジミ」です・・・しかも、時期的に遅いのか他の「ミヤマカラスシジミ」の個体では殆ど破損して飛び古したような感じですが=白線=はありました・・・。
しかし、このオレンジ褐色の「ミヤマカラスシジミ」は、翅の形からみると=雌=のようですが新鮮な個体なのです・・・「ウーン?解らない・・・」パチパチ画像を撮影して自宅に帰って調べてみることにしました・・・。
図鑑で調べたら、北海道産のものと、寒さの厳しい滋賀県伊吹山産のものが、=白帯が後退=することを知りました・・・しかし観察したのは山梨県です。
気になったのは、この地では既に発生の=盛期=をかなり過ぎていて他の個体が全てボロだったことです、大胆な推測をすれば、羽化の時期が遅れて寒くなったので寒冷地産の傾向が出たのかもしれないし、なんとも不思議な体験をしました・・・。
「ミヤマカラスシジミ」の思い出や学名の事については、2007-8-25の記事をご覧ください・・・。
2008-8-20 白帯が後退してしまった「ミヤマカラスシジミ」
ヤマキチョウの観察の際に見かけたので食樹のクロツバラで羽化仕立ての様でした。