尾瀬ヶ原に因む・・・「オゼイトトンボ」 |
この「オゼイトトンボ」も初見の=トンボ=でした・・・。先日の信州に出かけたときに撮影した「オゼイトトンボ」です・・・。日本に棲息する=エゾイトトンボ属=の中では、最も華奢で繊細な感じのイトトンボでした・・・なかなか=イトトンボ=のなかまの識別は厄介ですが、観察したときには種名が判らず、その後、トンボに詳しい北本自然観察公園の学芸員に聞いて、初めて納得したトンボです。とにかく、この仲間は幼生・成熟・♂・♀・・・・などで色彩が違うのでとても難しいです・・・。
=イトトンボ=の撮影について、注意点を幾つか聞いてきました・・・曰く・・・「横から撮影・上部が見えるように撮影する・目の後ろの=眼後紋=が分かるように撮影する・尻尾の先の模様が分かるように撮影する・・・」などなど・・・とてもchochoensisにはハードルの高そうなお話にため息がでました・・・。
青味の強い同じ仲間の=エゾイトトンボ=にとてもよく似ています・・・然し、=眼後紋=とか、翅の付け根の模様が違っています、この「オゼイトトンボ」の翅後紋は、上面がW字になった=ワイングラス=型をしていると教わりました、丁度、縁が欠けたワイングラスのような感じです。=2枚目の画像の翅の後ろの黒い模様です=
北海道大学出版会が刊行した「札幌の昆虫」という書物がありますが、この中の=トンボ=に関する識別がかなり詳しく、随分参考になりました・・・。=2006年初版=
分布を調べてみると、本州中部から東北・北海道に産するとあります・・・もっと詳しく調べると、長野・新潟・群馬・栃木・茨城から北の地域に分布しているようですがかなり、局地的なようで珍しそうです・・・。主に山地の湿地帯や植物の繁茂する湖沼・湧き水・小川などに居るようです。尾瀬ヶ原では8月中旬くらいまで見られるといいます。和名は、この=尾瀬ヶ原=に因んで付けられたようです。
=トンボ=分類学の権威、朝比奈正二郎 博士によって、種名:terue と付けられましたが、これは、朝比奈正二郎 博士のご夫人に献名されたものだといいます。
2008-7-5 初めて観察した「オゼイトトンボ」
イトトンボはみな同じに見えますが、識別の仕方では眼後紋が重要なんですね。「札幌の昆虫」を見ると色々違うのですね。
オゼイトトンボの画像きれいに撮れていますね。どうも・・・・。