黄緑色が鮮やかな「ツヤアオカメムシ」 |
初めて観察した「ツヤアオカメムシ」
一昨日、ウラギンシジミの=越冬=を調査していて、木道をふと見ると・・・そこに=黄緑色=が鮮やかなカメムシを見つけました・・・。
初めて観察する種類のようです・・・「綺麗だな!・・・」しばらく眺めていると木道の脇に飛んだ!急いでデジカメで撮影してみた「・・・なんという種類のカメムシなんだろう?・・・」そう思って、自然観察舎に戻って図鑑で調べてみました・・・。
類似種が3種類も居ます・・・「アオクサカメムシ」・「ミナミアオカメムシ」・「ツヤアオカメムシ」・・・「ウーン!難しい・・・」、そこで、北本自然観察公園の管理責任者であり学芸員の高野 徹さんに伺ってみました・・・。
曰く・・・「・・・アオクサカメムシとミナミアオカメムシの緑色型は、全体に=光沢=が無いが、ツヤアオカメムシは、全体に明らかな=光沢=があります・・・」そこで、もう一度、デジカメ画像を確認してみると・・・ハッキリした=光沢=がありました・・・。
これでハッキリしました・・・「ツヤアオカメムシ」だということが判りました・・・。
自宅に帰って、画像を大きくしてみると、触角の模様も「アオクサ・・・」・「ミナミアオ・・・」とは違っている事も判りました。次回から識別に役立ちそうです。つまり触角先端部がこの「ツヤアオカメムシ」は黒くないことを知りました・・・。また、前胸背側角も出っ張らないで優しい丸みも特徴のようです。
普段は、桐・桑・杉などの樹上で生活しているらしく、発生もその年によって変化が見られるといいます、増減が大きい種類のようです。大発生すると、園芸農家の=敵=となるらしく、ミカン・柿・梅・桃・梨・ヤマモモ・などの果実から吸汁して被害を大きくするのだそうです。
最近の果樹園の被害が大きくなった事から、各地の農業試験場などでは、この「ツヤアオカメムシ」の発生状況を発表して=園芸害虫=注意報も出しているといいます。
姿が綺麗なわりに悪党にもなるんですね・・・。
2007ー11-27 「ツヤアオカメムシ」
3種は、ホントによく似ていますね。図鑑で見比べたのですがツヤアオカメムシの触覚の先端が黒くないという相違点ははとても役に立ちます。