ススキにいた「ブチヒゲクロメクラガメ」 |
髭と背中の色彩に特徴がある「ブチヒゲクロメクラガメ」
一昨日、北本自然観察公園の散歩道を歩いていたら、7-8ミリのクロっぽい小さな=カメムシ=の仲間を見つけた・・・。ススキの生えている斜面でしたが、運良く近くの葉に居るところを見つけてデジカメで撮影したのですが、背中の部分・・・小楯板・革質部・・・がなぜかボンヤリとしてやや灰色がかった姿にしか写りません・・・何回も撮影しなおしたのですが、同じようにしか写りません。
しゃがみこんで、良く観察して見ると、どうやら頭部や前胸背の部分は、艶のある黒色なのですが、背中の部分には細かな毛が生えているようです、そのために光線の加減で灰色のように見える事が判りました・・・。そして、革質部の先端付近には黄白色の斑紋もあります。
触角は、黒いのですが、中間に=白色=の斑紋があって、黒と白の=ブチ=になっています。どうやらこの特徴が、名前の由来のようです・・・。
「ブチヒゲクロメクラガメ」・・・髭が白黒の斑になっている黒いメクラガメ・・・模様のとおりの命名になっていました。
=メクラガメ=のなかまは小さいものが多く、「日本原色カメムシ図鑑」で調べました。この仲間は、図鑑の第二分冊の方に多く掲載されていますが、この「ブチヒゲクロメクラガメ」は、第一分冊に掲載されていました・・・。
イネ科やキク科、マメ科などに多くいるようですが、この個体群はススキの葉の葉舌の部分に数頭いました・・・。近くの葉にも見られましたが運が良かったのかもしれません。日本全土のほか、ユーラシア大陸の極東部に分布しているようです。