夜に飛び回る・・・「ヨタカ」 |
昼間は、忍者のように樹の枝に=同化=した姿の「ヨタカ」・・・久しぶりに観察できた・・・。今までに今日も入れて、僅か三回しか観察した事が無い・・・自宅からそう遠くない公園に来ていることを知り、朝早く、出掛けてみた・・・樹の=コブ=のようにジッとして動かないので、探すのは大変です・・・。この「ヨタカ」という野鳥、日本にやってくる夏鳥ですが、今頃になると南下して越冬地の東南アジアに帰っていきます、多分、その途中で立ち寄ってくれたのでしょう・・・。
*ヨタカの夜の習性については、2年前の2005-10-3に=「かくれんぼう」名人野鳥の「ヨタカ」=を掲載していますので、それも参考にしてください・・・。
江戸時代中期の図譜、「観文禽譜」、江戸時代後期の図譜、「重訂本草綱目啓蒙」、「武江産物志」には、「かくひどり」の名前が出てきます、これは勿論、「蚊喰い鳥」のことであり、「ヨタカ」のことです・・・異名も多く、「蚊母鳥=ぶんもちょう」と言うのも同じ意味です。また、「かすひ」=蚊吸い=「かすひどり」「むしくひだか」=虫喰い鷹=も同じ発想の言葉です・・・。
江戸時代後期の図譜で=黒田楽善=が著した「本草啓蒙補遺」1850年には、「ヨタカ」の事を「かくひ」=蚊を食う=または、「かくひどり」として掲載されているのですが、これは、「ヨタカ」が夜になってから活動して夜行性の蛾とか小さな昆虫を食べる事から名づけられたものです。勿論、「ヨタカ」は、大きな口を開けて飛び回り、その大きな口に入ってくる虫を食べるのです。このように、「ヨタカ」が夜になってから餌を摂取する事は昔から知られていたのでしょう・・・。
ヨタカは1年ぶりですね。今年も秋ヶ瀬の写真展のころ、MFに現れるのではと、写真を見ながら思いました。期待を込めて!