アブラムシに依存する「ゴイシシジミ」 |
昨日、自宅近くの公園に散歩に行った・・・駐車場に車を止めてツツジの植え込みを見ると、その植え込みの間から=アズマネザサ=が生えていました。ゆっくり観察しながらそのアズマネザサを覗くと、笹の葉裏に何か白っぽいものが見えました・・・さては、ササコナフキツノアブラムシかな?と思って葉をひっくり返してみると、思ったとおりアブラムシがいます。
そのアズマネザサの付近の植物には、アブラムシの分泌物=排泄物=がついて汚れています、葉裏の白いものは、ササコナフキツノアブラムシと思われるアブラムシの=コロニー=だったのです。
さては、この近くに「ゴイシシジミ」が潜んでいるはずだ!そう思って、ツツジの植え込みを注意深くチェックしながら歩いていくと、「・・・いました!」目的のチョウ、「ゴイシシジミ」です・・・。
2007-9-2 「ゴイシシジミ」雄
やはり、この場所は「ゴイシシジミ」の繁殖場所になっているようです・・・。しかし、この「ゴイシシジミ」、アブラムシの消長にあわせて、かなり=移動=する事が知られており、この場所も、今回の繁殖地にはなっていますが、恐らく、アブラムシがいなくなれば、またどこかに引越ししてしまう運命にあるようです。
肉食性の食餌をする「ゴイシシジミ」はアブラムシがいなくなると生活できなくなってしまうのです、孵化すると若令幼虫の時には、ササコナフキツノアブラムシの分泌物を吸って生活していますが、老熟幼虫になると、アブラムシを襲って=ムシャムシャ=と食べてしまいます。たった一度だけですが、亜終令の幼虫がアブラムシを襲うのを観察した事があります、本当に=獰猛な幼虫=という衝撃を受けました・・・。
また、「ゴイシシジミ」が成虫になってもアブラムシの分泌物を舐めて生活するという依存度には本当に驚かされます、この卵もそうした運命にあるのだな・・・と感激してシャッターを押しました・・・。
2007-9-2 「ゴイシシジミ」卵
この特異な生活をする「ゴイシシジミ」、最近では、アシナガシジミ亜科ゴイシシジミ属に分類されています、少し前には、カニヤシジミ亜科に分類された事もあったのですが、今後もDNA解析などで分類が変更になるかもしれませんね・・・。
*「ゴイシシジミ」フルステージ写真については、2005-6-29の記事をご覧ください。
http://choyukkuri.exblog.jp/tb/1121345
2週間まえくらいでしょうか、北本の公園で何頭か見かけました。
この土日に行ってきましたが、ギンイチモンジセセリがでてました。
野鳥の渡りもはじまっているようで、良くわからない鳥(ムシクイ?)が
柳の葉陰に。
オオミドリシジミ、今年は逢えませんでした。
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このゴイシシジミも庭にいますので興味深く読みました。この蝶がいるということはいいようなわるいような・・・・。複雑な気持ちです。
これも基礎的な知識を持ち合わせているから見つけることができるのですね・・・。習性など知らぬと卵なども見つけることができないと思います。
キチョウな画像ありがとう。
今が産卵に時期なんですね。今週末に見に行ってみようと思います。