懐かしかった「ミヤマカラスシジミ」 |
中学校の2年生ぐらいだったろうか、栃木県の奥日光に友人の「畠山 光平」君と出かけたことがあります。戦場ヶ原を過ぎて光徳牧場の近くを通りかかったときです、見なれないシジミチョウが居たので思わず近づいてみると「ミヤマカラスシジミ」でした・・・これが「ミヤマカラスシジミ」との初めての出会いでした・・・シックな装いで地味ではありますが、なかなか美しい白線が目に焼きつきました・・・。
後翅の外縁に沿った白い破線が今でも脳裏に浮かんできます・・・この時の旅行では、妖しい光を発するコムラサキにも出会ったので、その時の印象は、むしろ、コムラサキの幻の光のほうが強い印象になっていたので「ミヤマカラスシジミ」の方は次第に忘れてしまいました・・・。先日、信州に行った時にこの中学生の頃の想い出がまざまざと蘇ったのが下の画像です。数年前にも山梨県の温泉地の傍でも観察しましたが、今回はゆっくりと観察できたので、昔の想い出の余韻に浸ることが出来ました・・・。
この「ミヤマカラスシジミ」も昼間は、白い花に来たりして大人しいのですが、夕方になると食樹の=クロウメモドキ=や=クロツバラ=の近くを敏捷に飛び回って激しく行動をするので写真に撮影するには夕刻を避けないといけない・・・。ひっそりと吸蜜する姿がいつまでも残ってほしい・・・。
=カラスシジミ属=の属名は、以前は、Strymonidia といって=愛らしい=といういみだったのですが、その後、属名の変更があって、Fixsenia になりました・・・こちらの方は人名で、=朝鮮半島の鱗翅類=を著したC.Fixen 氏に因む属名に変更になりました。種名のほうは、変更が無く、mera 即ち、ラテン語のmerus =純粋の・混じりけの無い=という意味で、「ミヤマカラスシジミ」の翅表のクロっぽい色から付けられたようです。
挑戦したのですが、暑すぎたりいろいろ条件が悪かったようです。
吸蜜シーンしか見ていないので、一度見てみたいです。
そういえば、カラスシジミは撮影したのですが、今年はこの蝶に出会う機会を失してしまいました(^^;