スジコガネの一種・・・「ヒメスジコガネ」 |
「ヒメスジコガネ」と思われる個体のこと
長い間、掲載を見送っていたコガネムシの画像があります・・・色々調べていたのですが、なかなか確定的なことが見つけられず、学芸員の意見も尊重してやっと掲載することにしました。
しかし、=コガネムシ=の仲間は、=写真判定=だけでは難しく、このときにも捕まえなかったので、結論が出せなくなってしまっていたのです・・・。
そこで、今回は、クエッションマーク付きで掲載することにしました。その理由は、撮影する角度が適切でなかったために、前胸部背板中央の縦溝がよく判らないからなのです・・・。
写真での識別の難しさを一層味わった気がします・・・。拡大してみると、♀の背板中央に縦溝があるように見受けられるのですが、♂の方は光ってしまってよく判りません。
さて、「ヒメスジコガネ」は、やや山地性の種で、低山地から山地にかけて棲んでいるようです、自宅周辺の越生町から秩父市に掛けては、そのような条件の生息地になっています。
昨日のオオスジコガネと同じように、夏の頃現れますが、一年に一回、発生してその多くは、7-8月頃によく見かけるようになります。
ほかのコガネムシと同じように、幼虫は地中で過ごして1-2年ぐらいの期間を土の中で暮らして、居るそうですが、この幼虫も、冬の間も活動する=非休眠=タイプの幼虫なのだそうです。
依存する植物は、コナラ・クヌギ・ミズナラ・桜・エノキ・ケヤキ・ニレのほか草本などの=根=にもつくと言われています。
成虫は主に夜行性で、天敵は、幼虫時代がヒメハラナガツチバチ、成虫になると、シオヤムシヒキアブとかオオイシアブが天敵になるのだそうです。
2006-7-25 「ヒメスジコガネ」一種