初めて観察した「ミゾゴイ」 |
野鳥観察の先輩から珍しい夏鳥「ミゾゴイ」がやってきているという連絡を戴き、今朝、朝食もそこそこにして車に飛び乗った・・・この「ミゾゴイ」と言う野鳥、数年前にも旅の途中で立ち寄ったフィールドで見損なっていると言う因縁の深い野鳥なのです・・・。今度は、シッカリ観察したいと思って、家内の外出許可を貰い、いそいそと出かけたのでした。
近郊のフィールドに出ているというので、場所を教えてもらい、パソコンで地図を確認して出かけました・・・脳裏を横切るのは、前回、見損なった「ミゾゴイ」との相性ですが、こればかりはどうにもならない・・・今頃の夏鳥は、通過中のことが多く、滞在しても=数時間=良くて1日か2日という確率なので、ヤキモキして出かけました・・・。冬には、中国東南部やフィリッピンなどにいて夏になると日本にやってくるのですが、通過中の個体が多く観察され、暗いところを好むと言うので観察しづらい・・・。今日も、この「ミゾゴイ」暗い林の中にいて、大きな=ミミズ=を捕まえて食べていました・・・その捕まえ方が面白い・・・忍び足でソロリソロリと歩いて目的の餌の近くに来ると、長い首をズ~ンと伸ばして=ミミズ=を口に咥え・・・ミミズが千切れないように少しづつ引っ張り出しています。全部引っ張り出すと、今度は何回かに分けてちぎって飲み込んでいます。
2007-4-24 初観察!珍しい野鳥「ミゾゴイ」 東京都
古い文献を当たってみました・・・どうやら、平安時代の頃から知られていたようで、「ミゾゴイ」の古名を「おずめどり」と言い、それが転化して「うすべとり」となり、さらに略されて「うすべ」になったと言う説があります。
「おずめどり」の語源について、次の様な説があります・・・即ち、この「ミゾゴイ」の目が鋭く見えるので、=おずめ・・・勝気の女の事・・・=から→「おずめ鳥」となったというのです。目の周りに青灰色の模様があり、これが目つきを鋭くしているように見えたのでしょう・・・。鎌倉時代には、「うずめどり」に訛って使われ、江戸時代になってから「みぞごい」の名前になったと言います。「ミゾゴイ」の名前は、溝(みぞ)すなわち、小川などにいるゴイサギの意味だといいます。・・・中国の漢名では、=方目=・・・目の鋭さを現したのかもしれない。また、「ミゾゴイ」の漢字は、=溝五位=だといいます。
どの程度難しいのか知りませんが、おめでとうございます。(^^;
暗い場所とのことですが、綺麗に撮影できていますね。
渡りのため、ポイントに出かけても「抜け」てしまう野鳥観察は
本当にギャンブルみたいなもので、発見された時にはさぞかし、興奮
されたことでしょう。しかも、素晴らしい画像をものにされて本当に
よかったですね!