「フモトスミレ」 |
私が初めて本格的に「スミレ」に取り組んでみようと思ったのが、狭山丘陵でした・・・自然が残された素晴らしい環境で、その頃は数日置きにそのフィールドに出掛けていました。観察を続けていると、スミレの愛好家も多い事を知りました・・・そのフィールドで現物と図鑑を片手に調べていると多摩湖町にお住まいの親切な先輩にお会いしました・・・以後、その先輩は色々と教えてくれました。それがキッカケでスミレを調べてみようと思い立ったのです・・・それは、前にも少し触れましたが、チョウの食草としての興味からでした・・・。南九州のある高原では、タテハチョウ科「オオウラギンヒョウモン」の主要食草として、2種の「スミレ」が知られているのですが、なんと、そのフィールドでは、今日紹介する「フモトスミレ」・「ツボスミレ(別名:ニョイスミレ)」の2種類であったと言う報告があります・・・。飼育する場合を除いて、自然のフィールドでの食草を知ることは、とても重要だと気がついたのです。
オオウラギンヒョウモンが絶滅の危機にあることは良く知られていますが、その主要食草も同じように大切にしなければいけないのではないでしょうか・・・。
今日の「フモトスミレ」を見ると、つい、そんな事を考えてしまいます。花全体は、小さくて可愛らしいのですが、唇弁や唇弁の距は紅紫色の色彩が入った綺麗な花です。特に唇弁の紫色の=スジ=は、ハッキリしていて凄く明快です。葉は、やや卵型で先端が少し細くなっています。この個体群は、葉脈に薄い乳白色のスジが入っているようですがもっと筋がハッキリするものもあって、そのようなものは、フイリフモトスミレなどといっているようです。そんな個体も何時の日か観察して見たいものです。このフィールドでは、花の咲く時期がほかのスミレよりもすこし遅いような感じがします。
スミレ、難しいですね。ブログを拝見するのは楽しいですが。
自分の身の回りのスミレを「はて、何かな」と同定するのは至難のわざ。
ことに園芸種というか、花屋さんから購入した種なども入り混じっているので……。
なにか、スミレ専用のいい図鑑があったら、ご紹介ください。
急ぎませんのでお時間のあるときに。