シルビアシジミの食草・・・「都草(ミヤコグサ)」 |
「ミヤコグサ」は、双子葉植物の多年草で、マメ科ミヤコグサ属でこの仲間は、世界中に150種もあるのだといいます。中国・台湾・ヒマラヤ・中近東・ヨーロッパ・アメリカなどにも仲間が居るそうです。
植物には、=帰化植物=と言って、植物図鑑を見ると徳川時代以降に日本にやってきたものをこの=帰化植物=といっていますが、これらは、よく=欧州原産=とか=北米原産=とか書かれています。
しかし、もっと昔のころから日本には大陸や南方からやってきた植物があるのだといいます・・・1943年に前川 文夫 博士は、こうした植物を「史前帰化植物」と名づけて論文を発表したのだそうです・・・実は今日の「ミヤコグサ」は、この意味からすると=史前帰化植物=になるといいます。先日紹介した「タネツケバナ」もこの論文では=史前帰化植物=になっています・・・。
草地などに生えている「ミヤコグサ」の花はチョウ型の黄色い綺麗な花です。
2003-5-23 「ミヤコグサ」の黄色い花 石川県
チョウと植物の関係は複雑で、植物があるからといっても、その場所に必ず特定のチョウが居るとは限りませんし、反対にそのチョウの幼虫が食べる植物が開発などの行為によって失われたり、何らかの事情でそこにそのチョウの食べる植物が無ければそこには棲息できませんから、私たちは、チョウの生きる生息環境を大事にしていきたいと思います・・・。
*シルビアシジミの食草、「ミヤコグサ」の葉の付き方・・・茎のそばに2枚の托葉があります。イラスト:chochoensis
シルビアシジミの観察にご一緒させていただいたことが懐かしく思い出されました。
今年こそ、シルビアシジミ、撮ります。
昨年はシルビアシジミは撮影できませんでしたが、今年は山梨県か栃木県で撮影したいと思っています。
ミヤコグサ、可愛い草ですが、最近では見かけなくなりました。
別名の「烏帽子草」からも、古い植物と判ります。
学名にjaponicusがあるので、
てっきり日本原産と思い込んでいました。
勉強し直さないといけないです…
お教え下さってどうもありがとうございます。
植物学は奥が深いところが面白いですね。
花色が黄色から朱赤色に変化する種類があり、
突然変異種の色素異常かな~と思っていたのですが、
「ニシキミヤコグサ」と呼ぶらしいです。