珍鳥「アラナミキンクロ」との出会い |
今から4年前の今頃だった・・・茨城県に「ビロードキンクロ」と言うカモを見ていたときだった、フィールドスコープで確認していた野鳥観察の先輩達が、急に動き出した・・・どうも「ビロードキンクロ」ではなく珍しい=カモ=ではないかと言い出したのです・・・そうです、後頚に=白い斑=があるのです・・・北アメリカ大陸の北緯60度から北緯65度付近で繁殖して、冬季には北アメリカ沿岸部に移動する「アラナミキンクロ」という日本での観察は珍しいカモだったのです。
日本では、数年に1度という観察機会の少ない「アラナミキンクロ」に野鳥観察の先輩達も喜んでいました・・・。上嘴の形が特異で盛り上がった形をしています・・・下の写真では見難いですが後頚の白い斑紋も目立っていました。
珍鳥の発見というのは、本当に偶然の賜物だと言う事を実感した瞬間でした。野鳥観察ノートをひも解いてみると、2003年3月16日茨城県波崎町となっていました・・・。この珍しい「アラナミキンクロ」を充分に観察して満足して引き上げたのですが、写真には撮れないでいました・・・そこで、この時、一緒に観察していた野鳥観察の先輩、東京都:長谷川厚司さんに、写真をお借りできないかとお聞きしたところ、快く了解していただけました。その時の「アラナミキンクロ」の写真を今日は掲載したいと思います。事前に掲載許可を戴いた長谷川厚司さん、ありがとうございました。
古い時代の文献も当たってみましたが、流石に=迷鳥「アラナミキンクロ」=の記載文献を見つけることは出来ませんでした。