スジグロシロチョウの食草「イヌガラシ」 |
田畑や、路傍、原野、草原、川原などどこにでも生えている、アブラナ科イヌガラシ属の草ですが、似たものが多く、スカシタゴボウ、ミチバタガラシ、コイヌガラシ、キレハイヌガラシ、ミミイヌガラシ、などがあります。
花は黄色で、この「イヌガラシ」は、4月頃から11月頃まで咲いています・・・下の画像は、私がいつも行く「北本自然観察公園」で、11月上旬に撮影したものですが、この頃でも黄色い花をつけていました・・・。
2003-11-7 黄色い花を付けた「イヌガラシ」
この「イヌガラシ」を初めとして、アブラナ科の植物は、シロチョウ科の蝶が好んで産卵する事でも良く知られています。
夏の暑い頃、「北本自然観察公園」の入り口にある=ふれあい橋=というレンガを敷き詰めた橋を渡っていくと、「スジグロシロチョウ」の雌が、なにやらぎこちなくフラフラ飛んでいました、さては、産卵するのではないかと疑ってそのまま観察していると、次々にやってくる「スジグロシロチョウ」が、産卵を始めました。
どこに産卵するのだろうか?見ていると、個性があるらしく=葉表産卵=と=葉裏産卵=があるようです・・・どうでしょうか?はっきり数えたわけではありませんが、どうも=葉表=に産卵する個体が多いようです・・・。そんな事を見ながら1時間も見ていたでしょうか・・・近くの「イヌガラシ」の葉を見ると「スジグロシロチョウ」の卵が一杯ついていました・・・。自然状態では、卵から成虫になる確率は僅か3%ぐらいだと言いますから100卵あっても3頭のチョウが誕生するだけで、残りの多数は、野鳥とか、ハチ・アブ・カメムシ、などの餌食になってしまうのでしょうね・・・自然の生き残りも大変ですね・・・。
2003-7-24 「イヌガラシ」に産卵する「スジグロシロチョウ」 北本市にて
これからはもっとじっくり見なくては…。
先週ぐんま昆虫の森というところへ行きました。
まるで蝶製造工場のような飼育室を見せていただき、びっくりしました。
初めて見るコノハチョウには驚きました。
私もがんばらなくては。