2007年2月25日 薄曇り。
今日は、久しぶりに、さいたま市の公園に出掛けてみた・・・森の外れの方では、カシラダカ、ホオジロ、などに混じって「カワラヒワ」の小さな群れが飛び交わしていました。
この「カワラヒワ」、繁殖期には、ある一定の場所で雌を求める儀式が行われ、強い雄から順繰りに番が形成されるといいます、このことを=集団誇示行動=と呼ぶのだそうですが、どの世界でも同じなのですね・・・。今日は、草の疎らな場所で草の実を啄ばんでいました・・・。
「カワラヒワ」は、生粋のベジタリアンなのだそうです。
今日はその「カワラヒワ」を取り上げて見たいと思います、実は、今まで掲載が遅れたのは、良い画像が撮れなかったからです・・・今日も頑張ってみましたが、駄目でした・・・。
そこで、昔の画像を使わせてもらいます・・・。
1999-4-9 野鳥観察3ヶ月の頃撮影した「カワラヒワ」 川越市
2007-2-25 「カワラヒワ」 さいたま市:秋ヶ瀬公園
安土桃山時代のころ「かはらひは」と言われていたようで、その頃から知られていたらしい、その頃は、現在知られている3亜種も一緒くたにされていたでしょうから、仕方ないのですが、江戸時代に入ると、大型の「カワラヒワ」とやや小さい「カワラヒワ」を分けて識別していたようです。大型のものを「おほかはらひわ」、そして、小型のものを「「こかはらひわ」または、「こかはら」と呼び区分していたようです。全体がややオリーブ褐色で、なかなか綺麗です・・・。目立つのは、翼角と初列・次列風切の基部が、鮮やかな=黄色=なので、飛ぶと黄色の翼帯が出て、良く目立つので探しやすいです・・・。尻尾の先端は、1枚目の写真のように凹型になっているし、胸の黄色味が鮮やかです・・・この色彩が好きで随分観察しに出かけました・・・。今日の「カワラヒワ」も相変わらず綺麗でした・・・。江戸時代後期の牧野貞幹が著した「写生遺稿」にこの「カワラヒワ」が出て来るそうですが、それには、「金糸雀=きんしじゃく」と言う名前で表されているようです・・・金糸・・・なんて素敵な名前をつけたのでしょうか・・・。また、関東地方の下野では、その昔「あをす」と言っていたようですが、これも、「カワラヒワ」の青いグリーン色を意識した「あを」=青=緑に、鳥の接尾語「す」をつけたものだといいます、昔の人も、「カワラヒワ」のオリーブ褐色に注目したのでしょう・・・。