久しぶりに出会った稀種「ハマヒバリ」 |
この「ハマヒバリ」に初めて出会ったのは、今から6年前の今頃だった・・・朝早くから自宅を出て千葉県と茨城県境の河川敷に着いたのは、まだ夜も明けない時刻だった・・・寒さに震えながら待っていると、対岸からその珍客は飛んできました・・・それが「ハマヒバリ」との衝撃的な出会いでした・・・。
先日、野鳥観察の先輩と出かけたフィールドで、この稀種「ハマヒバリ」に再会する事が出来ました・・・。久しぶりに見る珍しい「ハマヒバリ」に興奮してしまいました・・・。観察場所は、非公開なので明らかにすることができませんが、黄色と黒のお化粧顔は、とても愛嬌があって素晴らしかったです。
この「ハマヒバリ」日本は、渡りの範囲から外れているために、なかなか観察する事が出来ませんが、たまに見ることができるようです・・・。北アメリカでは大陸沿岸部を中心に棲息しているようですが、メキシコを含む南部では一年中観察できるようです、しかし、ユーラシア大陸では、繁殖地は高緯度地域の沿岸部に偏り、周年繁殖地は、モンゴルから中国西部、ロシア西南部と中近東の一部などに限られているために、日本では、なかなか観察できないようです。
目の上の眉斑と喉、そして耳羽が=黄色=くなっていて頬線と頭、そして胸上部の=黒斑=がとても綺麗でした。
2007-2-13 久しぶりに出会った稀種 「ハマヒバリ」三重県
昔の文献には出て来ないと思って調べたら、江戸時代後期の図譜、「堀田禽譜」と「薩摩鳥譜図巻」にでている事が解りました・・・その名前は、「きくひばり」、顔の辺りの黄色い目立つ羽を=菊=になぞらえたのでしょうか・・・そんな古い時代にも知られていたなんて驚きでした。
キガシラシトドとか本種とか、珍品が日本で観察されるのは、昨今の気候変動の影響があるのでしょうか?
渡り鳥にとっての方向の確定が狂わされているのでしょうか・・・。
6年前は大分通いましたが、対岸に飛んで行ってしまったり、強風が吹き出したり、陽炎に邪魔されたり、苦戦したのを思い出します。