珍鳥・・・「キガシラシトド」 |
はじめて観察する「キガシラシトド」は、一体、本当に出会えるのだろうか・・・本来の生息地が、アラスカ半島からカナダ西部と限られ、冬には北アメリカ西海岸に移動している珍しい「キガシラシトド」を探して、野鳥観察の先輩と出かけました・・・。勿論、日本に来ることも稀であり、今回の観察地を明確にする事は出来ませんが、居ました・・・。
良く観察して見ると、頭が少し黄色くなりかかっている様です・・・光線の具合によってややぼやけた感じですがその名前の由来どおり、頭に変化が生じているようです・・・。翼帯の白い帯も明瞭でなかなかお洒落な感じでした・・・ホオジロ科の野鳥なのですが、その昔は、「ホオジロ」の仲間を「しとと」または、「しとど」などと呼んで詳しく区別されていなかったようです・・・つまり=ホオジロ類の総称=としてその=古名=を「しとと」・「しとど」といっていたようです。
奈良時代から=ホオジロ類=は、愛されていたのか、「しとと」またの名を「みことり」・「かうないしとと」・「かたかうなぎ」と言われていたようです・・・。
「しとと」の語源について「鳥名の由来辞典」で調べてみますと、ホオジロの仲間の「目」の周りに白い=アイリング=がありますが、これを「鵐(しとと)目」=金属や木製の製品にあけられた孔の周囲に飾り付けをしたもの=に見立ててこのことから「しとと」が使われるようになったと言うのが定説になっているらしい・・・。
また、「キガシラシトド」を含めたホオジロ科の野鳥の「みことり」と言うのは、どうやら、巫女(みこ)が神社で占いをする時に巫女のそばに置いていた小鳥が=ホオジロ類=だったことから「みことり」の名前が付けられたらしい・・・この小鳥の動作を見て巫女が=占い=をしたのだという・・・「古語拾遺」という書物に次のような記述があり、巫女が「しとと」を使って占いをしたのだという・・・曰く、「・・・大地主神(おほぬしのかみ)、片巫(かたかむなぎ)、志止々鳥(しとと)をして占を求めしむ・・・」とあります・・・。
このようなことから、「キガシラシトド」雄は、夏になると頭に=黄色い=模様が出る=ホオジロの仲間という事から「キガシラシトド」と名づけられたものでしょう・・・。名前の由来も調べてみるとなかなか面白いですね・・・。
最初に見るまでの不安と緊張が良くわかります。
どういう経路で移動して日本に来たのでしょうか、また無事に故郷に戻ることができるのでしょうか。
素人の小生ならスズメと間違えそうです(^^;;
凄く珍しい野鳥さんなんですね…
この子に遇う為に、わざわざ遠征されたなんて、
本人が知ったら凄く喜んだでしょうね…
いえ、多分知っていたので、現れてくれたんでしょうね…!
頭髪が赤味の金髪みたいで、お洒落さんですね…!