真っ白な蛾・・・「オビヒトリ」 |
自宅近くの自然度の高い河川域の傍を歩いている時にヨモギの葉の上に真っ白な蛾がいるのに気がついた・・・丁度梅雨時のことです・・・脇から覗いてみると腹のほうに朱色の斑点の様なものが見えた・・・「白い蛾」には似たものが多く、迷いましたが、専門の方が教えてくれました。*蛾の専門の方から「オビヒトリ」ではないかとのご指導をいただきました。もう一度調べてみると似ている「シロヒトリ」は、大きさが開帳52-66ミリなので、撮影当時のことを思い出した結果、そんなに大きくなかった・・・と思い返し、再度発生期を見ると「シロヒトリ」は8-9月出現する事などからご指摘どおり、「オビヒトリ」と判明しました。ありがとうございます。
「オビヒトリ」も、ヒトリガ科ヒトリガ亜科のなかまで、前脚の付け根や腹部側面などに朱色の斑点を持っています。翅は、全体が雪を被ったような白色なので、とても綺麗です。図版で見ると、前翅後縁中央に淡いクロの斑点が見えますが、この写真ではそれが見えなかったようなので判りませんでした・・・。この個体は、触角が鋸歯状なので、恐らく雌の個体だろうと思います・・・。雄の触角は両櫛歯状。この蛾は、割合普通に見られる蛾のようで、5月頃から8月頃まで観察できるようです。蛾の仲間は、毒針を持つものが多いので、触りたくないのですが、こういうときには識別のために捕まえて確認したくなります。
シロヒトリが現れるのは8月中頃~9月中旬です。こちらは時期から見て「オビヒトリ」ではないでしょうか?
ちなみにシロヒトリの前翅長は4Cm程度あり、かなり大きいです。また、触角も白く見えます。