「ウラギンシジミ」吸水行動を観察した |
今日は、台風が接近しているので、朝から小雨がパラパラ降って来た。昨日近くの渓流で湧き出した清水に「ウラギンシジミ」雄がやってきて吸水を始めた、見ていると40分くらい吸水していたので、「口吻」がどのようになっているか確認したくて近づいて観察してみた。
2006-8-7 「ウラギンシジミ」吸水行動 埼玉県越生町にて
「チョウの口吻のメカニズム」については、このブログの2005-7-11「スジボソヤマキチョウ」の口吻は複雑怪奇で合理的だ・・・に写真を掲載してあるので後ほど参照していただきたいと思います。http://choyukkuri.exblog.jp/m2005-07-01/#1240747
「口吻」が良く見えるように斜前と真ん前から観察してみたら、やはり=二本の口吻が合わさっていることが良く判った・・・。
2006-8-7「ウラギンシジミ」口吻が2本合わさって見えます
どうやら、この「口吻」は、雨どい(もしくはストロー)のような構造になっていて、毛細管現象のように「水」や「蜜」を吸い上げるようになっているらしいのです。
しかし、観察していると、なかなか吸水行動を止めません・・・吸い取った水分はどうなっているのか良く判りませんが、おそらく尾端からポタポタと出しているものと思われます。
その後、場所を変更して別の沢筋に入ったら、「カラスアゲハ」の集団吸水に出会いましたがカラスアゲハは、明らかに尾端からポタポタと水滴が落ちていましたから、多分同じように余分な水分は出しているのでしょうね・・・。*この行動を「ポンピング」と言います。
さて、このブログでは、「ウラギンシジミ」の飼育の様子が次のページで見れます。
2005-6-27 ウラギンシジミ蛹には「ハートマーク」が付いていた。http://choyukkuri.exblog.jp/m2005-06-01/#1098873
2005-7-4 ウラギンシジミ雄が誕生した。http://choyukkuri.exblog.jp/m2005-07-01/#1175081
「ウラギンシジミ」の種名:acuta は、翅の先端が尖っていますが=尖る=という意味で亜種名:paracuta も同じように=やや尖った=ということですから、名前を付けた人が、ウラギンシジミの前翅先端の尖りに注目したのでしょうね、尚、秋型はさらに鋭角に尖るので、私は、秋型のほうが好きです・・・。
とくに、口吻のご高説は大変参考になりました。
これから、すぐに写真を撮らないで、双眼鏡で観察するなどして、少し気をつけて観察して見ます。
楽しみが広がりました。
本当に有難うございました。