「チョウトンボ」と「ウチワヤンマ」 |
私がいつも行く「北本自然観察公園」でのトンボ観察ですが、今ひとつピントの甘い画像しか撮影できないトンボが2種あります。
そのひとつが、「チョウトンボ」です。「チョウトンボ」は、梅雨のころに低地の沼や葦や萱などの生えている里山湿地に棲んでいるのですが、前翅の先端を除いて黒い翅を持っていて、「なよなよ」した独特の飛び方をするトンボなのですが、私が見るときには未成熟の個体なのか、樹の梢を「ヒラヒラ」と踊るようにいつまでも飛んでいてチットモ止まってくれません。
*チョウトンボ Rhyothemis fuliginosa Selys, 1883
主に、平地や山里の池沼や灌漑用水、ため池、水田などに棲んでいますが、観察する時には悠々と飛んでいることが多いために写真が撮れないでいるのです。
この腹端にある「うちわ状」の付属物から「ウチワヤンマ」というのですが「ヤンマ科」ではなく前述のとおり、「サナエトンボ科」なのです。
似た種類に「タイワンウチワヤンマ」というのがいますが、下のピントの甘い画像を見てください、腹端の「付属突起」の中が黄色く模様が付いています、これは「ウチワヤンマ」なのですが「タイワンウチワヤンマ」はこの「付属突起」の黄色斑が無く、全部「黒色」になります。
埼玉県でも記録されているので、見かけたら腹端の「色模様」を確認してください。
オニヤンマの仲間は、止まる時に「頭を上にして縦にぶら下がる」止まり方をしますが、サナエトンボの仲間の「ウチワヤンマ」は体を「水平にして止まる」ので、遠くからでもヤンマ類ではないな!と推測できます。