「ムネアカタヒバリ」は、朱色=柿色の名前をもらっている |
さて、今日は、「ムネアカタヒバリ」を紹介したい、先日、さいたま市で胸の赤色がとても綺麗な「ムネアカタヒバリ」が観察されていたけれども、なかなか懐かしい・・・。もともと、繁殖期には、北極圏に近いユーラシア大陸北部に東西に細長く帯状に分布していて、日本に来るのはインドシナ半島に向かう個体や西日本で過ごす個体が見られるので、関東で観察されるのは珍しいと言われています。さいたま市で観察できたのはラッキーでしたね。
陶器の世界に、17世紀に活躍した有名な柿右衛門がいますが、その鮮やかな「朱色」を使った陶器は世界的にも名が通っています、「有田焼」のその朱色を「柿(かき)」の熟した色彩にみたてて、「柿色」といいます。
「薩摩鳥譜図絵」という昔の書籍がありますが、ここに描かれている=「かきひばり」=の図が実は、「ムネアカタヒバリ」だというのです、胸の色彩が「柿色」をしているので、「ムネアカタヒバリ夏羽」ではないかというのです。
もっとも、他の意見では、「ビンズイ」ではないかというのもありますが、ビンズイは「柿色」をしていないので、少数意見になっているようです。
下の画像は、野鳥仲間の先輩たちに連れられていった日本海の孤島で非繁殖期に観察できたものです。