「キリウジガガンボ」は、蚊の親分みたい! |
ガガンボ科キリウジガガンボは足長クン
先日、自宅近くの公園を散歩していたら、竹馬を履いた足長おじさんみたいな昆虫に出会った。中学生のころ、「ガガンボ」の仲間を捕まえて標本にしようとしてゆびを触れたら直ぐに「脚」がポロリと落ちてしまった・・・何度やっても完全な個体が捕まらず、諦めたことがあったっけ。
「蚊」の親分みたいに大きく、種類が色々あるので、ルーペを取り出して良く観察して写真を撮った、画像では、ハッキリしていませんが、「触角の根元(基部)」の3節が「黄褐色」をしていてその先は、先端まで黒っぽかった・・・。「キリウジガガンボ」だった。イネ科の稲や麦、サトイモ、タバコ、庭木の幼木などの「根」を食害する悪い昆虫ですが、良く観察すると、外見は、なかなか捨てたものではないようです・・・むしろ、地味な模様がシックに見えるのは私の偏見なのだろうか・・・。
水気のある、湿地帯、水田、畑地などに幼虫が棲みつき、イネ科植物の根を食べたり、腐食したような植物も食べるそうです。
幼虫時代は、その行動から、「イネノネキリムシ(根切り)」などと呼ばれて農家の方たちには嫌われているようです。写真のように、「蚊」を大きくしたような風貌から、異名を「カトンボ」とか「アシナガトンボ」などとも呼ばれているようです。
埼玉県農業試験場の江村 薫さんの報告では、上に挙げた植物以外にも腐植物質も食べ、飼育試験ではかなり拡食性なのだといいます。年二回の発生で3-6、9-10月にあらわれるようです、林の近くや、水田の近くに行くことがあったら、気をつけて探してみてください、キット新しい発見があるかもしれません・・・。
2006-3-27 「キリウジガガンボ」
*キリウジガガンボ