「ヒメギフチョウ」が羽化した |
一年がかりで「蛹」のまま冬を越した「ヒメギフチョウ」が「羽化」の時期を迎えた。飼育しているので、野外のものよりやや早いですが、羽化しました。
昨年の1頭から採卵した卵のうち、生まれ故郷に返した残りの「蛹」が1週間ほど前から蛇腹が伸びてきて羽化が間近いことを知らせてくれていましたが、今日、4月2日午前8時に羽化してくれました。一時、寒いところに放りっぱなしだったので心配していましたが、冬越しのアドバイスをダンダラさんから聞いていたので、忠実に置き場を管理して、湿度管理も気をつけていたら今日の羽化につながってくれた・・・。うれしいな・・・。
*以下、飼育経過について記録しておこうと思います。
長野県産 「ヒメギフチョウ」1♀から強制産卵させた結果:99卵を得た。
そのうち、72卵は、飼育可能なベテランにお譲りして、27卵を飼育した。
食草:主に、ヒメカンアオイを使用した、途中で食草が足りなくなり、山形県から「ヒメカンアオイ」を購入して与えた。
飼育ケース:プラスッチク容器を使用して、終令幼虫の段階で、発砲スチロールケースを使用して「蛹化」させた。
飼育経過:
2005-4-30 17卵産卵を確認した
2005-5-3 15卵産卵を確認した
2005-5-12 15卵孵化
2005-5-13 12卵孵化 *2卵は孵化しなかった
2005-5-27 体長は16ミリから20ミリまで個体にバラツキが出た
2005-6-4 飼育ケースを大きな発砲スチロールにした
2005-6-7 体長は30ミリから32ミリ
2005-6-8 「前蛹」になった
2005-6-9 「蛹」23頭、「前蛹」2頭
2005-6-10 「蛹」25頭
2005-6-21 植木鉢に赤玉土を入れて15蛹を収容
プラスチック容器には10蛹を収容
2005-6-24 乾燥させないように湿気を含んだティッシュを入れた
2005-7-14 生まれ故郷の「長野県」まで蛹を運び、19頭放蛹
*この後、北東向きの玄関のタタキに容器を置き、湿度管理をした。
この玄関の温度が比較的一定であったことが幸いしたようだ。
*約10ヶ月後の今日、2006-4-2「3頭」が羽化した。
自宅での飼育頭数は6蛹。
2006-4-2 「ヒメギフチョウ」が羽化した 埼玉県川越市にて