「アオゲラ」は、郊外に進出して来ているという |
今日は、キツツキの仲間の「アオゲラ」を紹介しましょう。アオゲラというキツツキは、日本固有種で北海道を除く、本州以南に棲んでいます、もともと、この野鳥の仲間「アオゲラ属」は熱帯地方を中心に栄えている仲間で、日本で見られる「アオゲラ」そして、北海道にいる「ヤマゲラ」、さらに、ヨーロッパにいる「ヨーロッパアオゲラ」などは、比較的北方に進出した種類だといいます。寒さに適応したのでしょうね・・・。外国人などが観察したがる日本固有種「アオゲラ」は大切にしたいですね。
さて、この「アオゲラ」、ほかのキツツキが比較的「枯れた樹・枯れた枝」などに「穴」を掘るのですが「アオゲラ」は、もっぱら「生きた樹・特に桜の樹」が好きで「穴」をコツコツと掘るのです。近年になってこのアオゲラ」が山奥の方から都市部近郊に進出してくる例が多くなったと言いますが、この理由として考えられるのが、都市近郊の「桜(サクラ)」が大きく育ち、営巣木としての要件を満たし、「サクラ」特有の病気「「サクラ類幹心腐病」という外側が「生きた樹」内部は「スカスカのスポンジ状」という状態になるのが都市近郊進出の1原因だというのです。どうやら、「アオゲラ」は、樹をコツコツ叩くことによって、サクラの生きた樹の中身がどうなっているか「音」で判断しているようなのです。全部が健全なサクラの樹だったら重労働ですものね・・・。実験で調べたら、「音の波形」というのが「健全樹」と「空洞樹」で違うということが判ったそうです。「アオゲラ」恐るべし!頭が良いなァ!
下の画像は、4年ほど前に東京:府中市で撮影したものです、背中の青色と胸の模様がきれいでしょう?そういえば、熱帯系かな?
2002-1-15 アオゲラ