「カシラダカ」の渡りの不思議 |
昨日公園を歩いていたら「カシラダカ」に出会った。そうだ、今日は「カシラダカ」を紹介しよう。スズメぐらいの大きさで、ホオジロの仲間の「カシラダカ」は、はるばるシベリア方面から日本にやってくる「冬鳥」で、とても目立たない地味な色合いをしている可愛い小鳥です・・・。林縁や樹のうえにやってきて、頭の上の「冠羽」を立てるので判断しやすいが、似た仲間が多いので、胸の斑紋など識別点を図鑑で調べるようにしています。ホオジロ科の中のホオジロ属という仲間は、ユーラシア大陸で発展してきた仲間で、「カシラダカ」はその中でも一番東の方に分布を広げてきた種で、アラスカに近いアリューシャン列島近くまで勢力を伸ばしていると言いますから、もしかすると、北米で「カシラダカ」という珍鳥がやってきた、なんてことになっているかもしれません・・・面白いですね・・・。この「カシラダカ」は、「渡り」の研究に使われることがあるといいます。その研究の結果、チョウと同じように「日長時間」が関係していると言うのです。=森の野鳥図鑑「鳥の私生活」という書籍を参考にしました。=
つまり、日照時間が13時間を境に「渡り」行動が促進されると言うのです。チョウで言う=13L11D(明期13時間暗期11時間)=を境にホルモンの分泌が盛んになり、「渡りの機運が高まる」というのです。また、同時に気温としては18度を超えるとシベリアに帰りたくなるという「望郷の念」が沸き起こるのでしょうね・・・。今度「カシラダカ」の素晴らしい「ヘアースタイル」を見たら、このことを思い出してくださいね!