「ノシメトンボ」の和名の原点を探る・・・ |
今日も、アカトンボ系の仲間を」紹介いたしましょう・・・。翅の先端に「黒褐色」の帯を配して、長い胴体に、ハッキリした黒状紋を持ち、なかなかダンディなトンボ君です。
和名を「ノシメトンボ」といい、アカトンボの仲間では一番大きくて翅の先端部の色彩が鮮やかなためにとても判りやすく見栄えのするトンボです。
2000-7-3 「ノシメトンボ」
*ノシメトンボ Sympetrum infuscatum Selys, 1883
赤ちゃんが誕生して30日前後に「お宮参り」をする習慣が昔ありましたが、その時に赤子に羽織らせるのが熨斗目・・・(祝い着のこと)、それと、江戸時代の武士が公の場所で着たのが礼服の「袴(はかま)」でした、その、袴(はかま)の時代に「熨斗目小紋」という着物がありました。ノシメトンボの名前の由来は、「熨斗(のし)」と関係があるのかどうか調べてみました。鮑(あわび)を細長く「かつらむき」にして、それを干したものを和紙に包み「熨斗」とし、お祝いの贈答品に添えたのが始まりでその後、大正時代に吉兆紋として「熨斗」を簡素化したのが今で言う「のし袋」「のし紙」の赤白の文様になったのでした。鮑(あわび)・・・「熨斗あわび」を小さく切った方形が基らしい。どうやら=方形=が名前に関係しているようですが、胴の模様か、翅の先端部の模様かどちらなのかは意見の分かれるところかもしれない.
18世紀、江戸時代の「茶地熨斗目小袖」 東京国立科学博物館所蔵
熨斗(のし)模様が綺麗な「紅縮緬地熨斗文友禅染振袖」
早速本文の=胴=というのを=翅=に書き直しました。「ノシメ」の説明に=のし鮑の方形=を書きながらつい、間違ってしまいました。
訂正させていただきます。