=ユリ科=・・・「チゴユリ」 |
日本では、昔から人々の信仰心が強く、神社・神道・寺社・・・などの数多くの信仰対象がありました。
神社や神道の世界では、神様が幼くて清浄な気持ちを持った児童・子供たちの姿に心から宿ると言う考え方があって、小さな子供たち、すなわち=稚児(ちご)=にまつわる様々な信仰がありました。
古くからのこの稚児の伝統行事は、現在でも祭りの時の先頭を歩く=稚児行列=に現れています、自宅近くの=小京都=と呼ばれる、埼玉県:川越市では、毎年10月中旬に行われる=川越まつり=に、この=稚児行列=を見ることが出来ます。
今日の掲載種は、この小さな可愛らしい=ユリ=に似た植物「チゴユリ」です。
自宅から1時間ほどの埼玉県民の森で観察した「チゴユリ」は清楚な可愛らしい姿を楽しませてくれました。
平安時代のころは、真言宗・天台宗・などでは、髪を剃髪しない少年修行僧なども=稚児=と呼んだらしいのですが、植物の「チゴユリ」を見ると、それ以前の少女たちの清純な姿を想像してしまいます。
=稚児(ちご)=といえば、清浄な気持ちを持った児童・子供たちの姿でしょう・・・。
これからも、小さな可愛らしい=ユリ=に似た白い花が、いつまでも我々の目を楽しませてくれる事を願っています・・・。
2012-5-12 「チゴユリ」 埼玉県:埼玉県民の森にて