=カワトンボ属=・・・分類について |
昨日、購入した「日本のトンボ」を見ていて、=カワトンボ科・カワトンボ属=の分類が、最近のDNA解析の結果・・・「ニホンカワトンボ」並びに、「アサヒナカワトンボ」に分類されたと言います。
日本の=トンボ博士=といわれる、朝比奈 正二郎 博士が、1976年に日本の=カワトンボ=は、「ヒガシカワトンボ」、「ニシカワトンボ」および、山間部に棲息する「オオカワトンボ」の3種にしたので、これでハッキリしたな・・・と思っていました。
しかし、その辺りの変遷については、「蝶・チョウ・ゆっくり歩き」のchochoensis ブログのなかで、2006-8-17 「ヒガシカワトンボ」は綺麗だな・・・という記事と、2007-7-9 「ニホンカワトンボ」のこと・・・という2つの掲載記事で網羅したと、思っていました・・・。
今回の、「日本のトンボ」という図鑑を見て、更に分類や翅色多型について=分類変更=することになりました。基本的な考え方は、上記の2つの掲載記事の通りなのですが、今回の分類では、日本の=カワトンボ属=は、「ニホンカワトンボ」、「アサヒナカワトンボ」・・・2種類になった事です。
その結果、「ニホンカワトンボ」は、翅色多型で分けると東日本・中部日本・隠岐・四国・西日本・九州南西部となって、「アサヒナカワトンボ」は、伊豆・房総半島一部・太平洋側中部山岳地域・中部日本・西日本・九州南西部・甑島地域・・・ということになります。
これは、山間部にいる昔の=オオカワトンボ=を2種に分けたために生じた結果と受け止めています。
わかりやすくいうと、「ニホンカワトンボ」は、従来の=オオカワトンボ=・=ヒガシカワトンボ=の大部分ということになります。
また、「アサヒナカワトンボ」は、従来の=ニシカワトンボ=、=ヒウラカワトンボ=、一部の=ヒガシカワトンボ=に該当するということです。
*伊豆半島産については、=ニホンカワトンボ=との雑種(ハイブリッド)集団と考えられると言う。
*翅が白濁する千葉県:房総半島産は、通称:シロバネカワトンボ と言われていたが、乱獲の影響などで現在は殆ど観察できないと言う。
本、見つけました。まだ、購入にいたっていませんがなかなかの内容ですね(=^・^=)