「お盆」の精霊神・・・ショウリョウバッタ |
8月の「お盆」・・・盂蘭盆会(うらぼんえ)の頃、草地に現れる「ショウリョウバッタ」は、子供の頃から慣れ親しんできたバッタでしょう。幼い頃、母親と一緒に浴衣を着て、先祖の精霊を迎えるのが8月13日の夕方、「迎え火」を焚いて16日には「送り火」をしたものですが、今でも、このような伝統文化は残されているのでしょうか。
仏間に「萱(かや)」で編んだ敷物の上に「きゅうり」の馬を作り、割り箸で足をつけたり、同じように「なす」の牛を作ったりしたものでした。母親に聞いたのですが、馬で早く迎え、牛でユックリ帰っていただくのだよと教えられました。
私の実家では、「新暦」のお盆でしたが、「お盆」の送り火を焚いた後、飾り物を敷物に包み、菰(こも)のように丸く巻いて川に流しに行きました。
定説は無いようですが、古くは上記の「萱で作った船」を流したので、この「船」の形にショウリョウバッタの姿をなぞらえて、お盆のころに発生するこのバッタを「ショウリョウバッタ」と呼ぶようになったと言います。
写真は、ショウリョウバッタのメスですが、オスは小さく、飛ぶ時に「キチキチキチ・・・」と音を出すので、子供のころはキチキチバッタと言っていましたが、長じて、「キチキチバッタ」は、ショウリョウバッタの♂だったことを知りました。