=リンドウ科=・・・「フデリンドウ」 |
この「フデリンドウ」を観察したのは、随分昔の事だった・・・春になったので、「フデリンドウ」を探して比企丘陵を歩きました。アチコチ探しますが、なかなか見つかりませんでした・・・尾根道に入って暫く進み、横道に入ったとたんに目に飛び込んできた懐かしい=紫色=・・・ごく小さい花でしたが、やっと見つけました。
昔、=熊の胆(くまのい)=という薬は、ものすごく苦かった・・・江戸時代の頃は、=熊(くま)=よりも強い強壮な動物は見られなかったので、想像上の動物・・・=龍(リュウ)=が知られていました、日本の干支(えと)の十二支のなかで、五番目が龍(リュウ)・・・すなわち=辰(タツ)=です、この熊に勝る動物は辰・・・すなわち龍しか考えられなかった。植物の=リンドウ=には数種類がありますが、漢字ではリンドウを=竜胆=と書きます。
そして、=熊の胆=よりも上位にある動物は、=龍(りゅう)=ということになり、熊の胆よりもさらに苦い肝という=竜胆=の根がさらに苦い事から=竜胆=が一番苦いとなりました。=リンドウ=の名前の由来は、そうしたことにより、=竜胆=が当てられ、次第に「リュウタン」→「リンドウ」に訛化したものだと言います。
「フデリンドウ」は、芽が出た時の様子を=筆(ふで)=にたとえたものだと言います。識別の時には、花冠・花弁と葉の様子、特に下方に付く葉が「ハルリンドウ」との識別違いに役立ちます。
開花した「フデリンドウ」綺麗ですね!
配色が最高です。