「モンキチョウ」雌・黄色型との=交尾写真= |
今から4年前のことです・・・山梨県:甲州市に行った時に「モンキチョウ」の=交尾写真=を撮影しました。今までにも、黄色型の♂ x 白色型の♀ という交尾パターンは観察したことがありますが、実はこの時の=交尾個体=は、実に変わっていました・・・。この「モンキチョウ」 黄色型♂ x 黄色型♀ という初めて観察するパターンでした。この時に観察した話を話題にしてとりあげます・・・。
この、ブログでは、初掲載になりますがこの「モンキチョウ」、雄は雌の黄色型と交尾していました。この「モンキチョウ」、普段見慣れているのは、=白色型=の雌ですが、下の画像のように=黄色型=の雌が居る事が判っています・・・しかしこの=黄色型=の雌が、単独で飛んでいたら、まず、雄と見分けは出来ないようです・・・。どのような=メカニズム=で、雄は=黄色型=雌を識別して交尾することが出来るのでしょうか・・・。もしかして、「モンキチョウ」雌が出す=性ホルモン=のようなものがあって、それによって雄は雌を感知し、求愛に至るのでしょうか・・・まさか、=視覚=によって、一瞬のうちに雌を感知・認識するとは、考えられないのですが・・・。
自然界の不思議なんて、人間の知識の及ばないところでいろいろと営まれているでしょうからもっと他の要因があるのかもしれません・・・。
いつだったか、モンシロチョウの雄と雌では人間には見えない可視光線の範囲があってそれが雄・雌の認識に左右される・・・ということを本で読んだことがありますが、それに似たようなことがあるのかもしれません。
*保育社の「原色日本昆虫生態図鑑」では、モンシロチョウの雄が雌を確認するには、雌の後翅裏面の=黄色調を帯びた白色=が雄に対して視覚的に強く誘う役を果たしており、雌が翅を開いて裏面を見せないようにしていると、雄は近づかない=とありますがこれとなにか似た様な事があるんでしょうか・・・。とても不思議です。
「モンキチョウ」雌は、雄が引き寄せられる=何か不思議なもの=を持っているに違いないと思っています・・・。
尚、「モンキチョウ」の種名:erate については、抒情詩の女神、Erato=エラトーの女神の名前の綴り変えだといわれています。
尚、余談ですがchochoensisが北米に居た頃、この仲間、Colias属の一種が田舎のトウモロコシ畑の脇に随分横たわっていました・・・それは車の高速でフロントガラスに直接ぶつかって潰された個体でした。田舎道とはいえ時速100キロ前後では避け切れなかったのでしょう。この個体のいくつかは、拾って持ち帰り標本にして日本に持って帰りました・・・。
2007-8-21 「モンキチョウ」黄色型と交尾したペアー
これを前提にすると、交尾飛翔形式は、 ←♂+♀ というような飛び方でした。
黄色型の♀が単独で飛翔しているとそれはまず雌雄判別できませんが、雄雌揃っていると、雌の方が淡い黄色であることに気がつき、ハッとします。