「シュレーゲルアオガエル」 |
9月に入り、狭山丘陵の一角にある、東京都:武蔵村山市・六道山公園に行ってみました・・・ここの=谷戸=には田圃が広がっているのですが、丁度、収穫近い=古代米(こだいまい)=の花穂が首を垂れていました。
田圃のわき道を進み・・・帰り際に山林の山道近くで=カエル=を見つけました。
仔細に見てみるとどうもその辺に居る=ニホンアマガエル=とは違うようです、どうも=虹彩=が違うようです・・・「シュレーゲルアオガエル」 幼生のような感じです・・・。後日先輩に聞いてみたら、やはり「シュレーゲルアオガエル」でした。
正直に言って・・・自宅近くで「シュレーゲルアオガエル」が撮影できるとは思っていませんでした、このときは家内が見つけてくれました・・・嬉しかったです。
2011-9-14 「シュレーゲルアオガエル」 東京都:武蔵村山市
自宅周辺での観察にこだわっていた「シュレーゲルアオガエル」・・・しかし、なかなか観察できないでいました・・・いつも行く「北本自然観察公園」で実物は見ていたので、いつの日か撮影をしたいと思っていました。
先日の東北旅行で、ついに・・・「シュレーゲルアオガエル」を見つけたのです・・・。エゾミドリシジミの新鮮な個体を撮影している脇の小潅木の葉の上に、チョコンといたのです・・・思わず「アッ!・・・シュレーゲル!・・・」そばにいた同行者が驚くような声を上げてしまいました・・・。
アオガエル科の仲間で、ニホンアマガエルとか、モリアオガエル幼体に似ていますが、目の=アイリング=や皮膚の感じ、そしてニホンアマガエルとは、鼓膜周辺の茶褐色の斑紋がないことなどで識別できます・・・モリアオガエルの幼体とはもっと似ていますが、後肢がやや短く、吸盤があまり発達しない・・・そして=アイリング=の色彩で区別できるようです。
また、皮膚の表面もモリアオガエルとは、少し違うようです・・・。
江戸時代のころ日本にやってきたドイツ人で、長崎県の出島にあった=オランダ商館=に医者として来日した=シーボルト=という人がいましたが、この人の持ち帰った標本を研究した、オランダの学者=シュレーゲル=の名前がこの蛙につけられたという経緯があります。
「シーボルト」の正式の名前は、「フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト」といって、中部ドイツの=ヴュルツブルグ市=の医学者の息子として1796年に生まれ、江戸時代の文政6年(1823)から文政12年(1829)まで7年間、日本に滞在して、医者としてだけでなく、動植物学、民俗学の知識を生かして日本の自然科学を研究したことで知らていますが、その持ち帰った標本を調べた=シュレーゲル=さんも素晴らしい・・・。
しかし忘れてならないのは、その背景に、日本の8代将軍、「徳川吉宗」がオランダ書の解禁をしたために、日本の未来が開けた・・・といっても良いのではないでしょうか・・・。
お餅みたいな体も良い感じです。
一度見てみたくなりました。
卵が白いので、染色しやすいのです。
春先にまだ水の入っていない田んぼの畦を捜すと、土の中にシュークリームのような卵嚢が見つかりました。