=端午の節句=柏餅に使われる・・・「カシワ」 |
中国から伝わったと言われる=端午の節句=は、男の子の・・・災難・厄除けを御祓いする行事・・・からというのが始まりらしい・・・日本では、徳川時代の九代将軍:徳川 家重の頃にこの端午の節句が始まったと文献にはあるようです。
秋深くなると、山々の樹々の葉は、落葉樹であれば、紅葉したり落葉したりします・・・しかし「カシワ」=柏=の葉だけは、冬が間近に迫っても、落葉せずにシッカリと葉柄を枝に付けたまま頑張っています。
この「柏(かしわ)」の葉がなかなか落葉しないことを、昔の人は・・・子孫繁栄・・・と結びつけたようで、「カシワ」を「子供が産まれて来るまで親は何時までも長生きする・・・」という風に考えて、=その家の家系が永遠に続く=といって「カシワ」を吉兆の樹としたようです。
そこで、「柏餅(かしわもち)」・「粽(ちまき)」を=端午の節句=のお祝い行事の食べ物として供されたのだと言います。
昔の農村ではそのために、自分の屋敷内や所有地には「カシワ」の樹を植えていた家庭が多かったようです。
先日、埼玉県:秩父地方に出掛けた時にも畑の隅や屋敷に「カシワ」が目立ちました・・・。残念ながら、「カシワ」のドングリは見つかりませんでしたが、冬将軍のやってくる今頃の師走まで、=枯葉=が樹にあるのに、いまさらながら驚かされました。