花の中で獲物を狙う「ハナグモ」 |
蜘蛛(くも)の仲間に、カニグモ科というのが居ます・・・8本ある脚のうち、頭部に近い2対の脚がとても長く、腹部の形もひし形になっていて、甲殻類の=カニ(蟹)=に良く似ていることから、=カニグモ科・Thomisidae=といっています。
今日の掲載種・・・「ハナグモ」は、そうした=カニグモ科=の特徴を備えています、前の2本の脚がとても長く、花にやってくるセセリチョウなどの小さな昆虫を待ち伏せして捕まえて生活しています。
chochoensis も初夏の頃から秋に掛けて野山の花にやってくる=チョウ=の姿を撮影していますが、時々この「ハナグモ」が花の上や、草の葉、茎などに隠れているのを見つけることがあります・・・。
腹部背面の赤茶色の模様は個体変異が多く、この赤褐色の斑紋がほとんど消失している個体も見受けられて、かなりバラエティーに富んでいます・・・はじめの頃、そうした斑紋の変化が多いことを知らなかったので=同定=にずいぶん悩まされました・・・。
高山帯を除いて平地から丘陵地など日本全国に普通に見られる=クモ=なので、みなさんも一度ぐらい目にしたことがあるかもしれません・・・。
カニグモ科・ハナグモ属に分類されています。
2009-8-1 「ハナグモ」 埼玉県北本市:北本自然観察公園
*ハナグモ Misumenops tricuspidatus Fabricius, 1775