北海道で観察した・・・「コエゾゼミ」 |
北海道北部の紋別郡の森林を訪ねたときのことです・・・濃い霧が漂う暗い林縁を歩いていると、足元の下草に見たことが無い=セミ=が止まっていました、天候が良くないので、動きもせず、鳴きもせず、ジッと葉の上に居ました。以前観察した「エゾゼミ」を小さくしたような感じの可愛らしい=セミでした・・・その場で数枚の写真を撮影して、ハンディタイプの昆虫図鑑で確認すると、「コエゾゼミ」とあります、はじめて観察・撮影しました。自宅に帰ってから調べてみると、鳴き声は、「ジジジ・・・・・・・・」とか「ギィ・・・・・・・・」とかいうような鳴き声でかなり=高音=で鳴くのだそうです・・・。然しこの日は霧雨が降っていたためか、残念ながら高音の鳴き声は聞くことが出来ませんでした。=セミ=の世界も世界中では、なんと、2,000種類も居るといいますから驚きです・・・その内、日本を含めた東南アジア地域には、その三分の一、約650種が棲息しているのだそうです。然し、日本では、更にその5%・・・30余種が居るに過ぎないのだといいます・・・。この「コエゾゼミ」・・・北海道から本州・四国に分布していて、九州には=キュウシュウエゾゼミ=という種類が居るのだといいます。気分が高揚していた北海道・・・然しこの日は、目的の=オオイチモンジ=が悪天候により観察できなかったので、少し落ち込んでいたので暫くこの「コエゾゼミ」と遊んでしまいました・・・苦い思い出です・・・。