=スズメバチ=そっくり・・・「ナシアシブトハバチ」 |
=ベイツ型擬態=に騙された・・・「ナシアシブトハバチ」
昨日、比企丘陵に出掛けました・・・春になったので=トラマルハナバチ=も花の蜜を求めてブンブン飛び回っていました・・・。このフィールドで・・・=ハバチの一種=がボケの葉にやってきました・・・大きさは22-23ミリぐらいはありそうです・・・一瞬、=スズメバチ=かとひるんだのですが・・・良く観察して見ると・・・触角・前胸背側面・などが少し違うようです・・・真上から見てみるとずん胴な姿をしています・・・「・・・アッ!ハバチだ!・・・」この=ハバチの仲間は、腰細のハチの仲間のように人を刺すようなことは無いので、安心して撮影できましたが、=種名=が判りません・・・そこで、手元にあったビニール袋で捕まえて自宅に帰り調べてみました・・・。*自宅に帰って調べてみたら・・・=スズメバチ=に姿がそっくりな「ナシアシブトハバチ」だと判明しました。
イギリス人の=ヘンリー・ウオルター・ベイツ=(1825-1893)は、生物分布境界線で有名な=ウォーレス=と一緒に南アメリカのアマゾン流域に出掛けて11年間、動植物の調査をして、その時に、=ドクチョウ=に似た=シロチョウ=が居ることを発見してそれらの擬態が、捕食者の=野鳥=から逃れているということを発表して、これを=「ベイツ型擬態」=ということになったのですが、まさに、今回出会った「ナシアシブトハバチ」は、=スズメバチ=に擬態した=ベイツ型擬態=の「ミミック」・・・の典型のような=虫=でした・・・。斑紋を良く調べる為に、自宅の=ミズナラ=に止まらせて撮影したのが下記の画像です。フィールドでは、=ボケ=の葉に止まっていました。
2009-4-16 スズメバチにそっくりな「ナシアシブトハバチ」
蜂もボケに居ると言うことは、網を被せておけば蜂になるのも見られますね。楽しみです。ヤフーブログ「山ちゃんの里山遊び」に幼虫を載せています。