小さな虫・・・「トサカグンバイ」 |
先日出掛けた房総半島のフィールドで、「90%papillon-蝶の写真を撮っています」のpapilabo さんが=アセビ=の葉裏にいた小さな=虫=を見つけました・・・。どうやら=グンバイムシ=の仲間のようですが種名までは解らず、1頭捕まえて自宅に帰り実体双眼顕微鏡で検鏡してみました・・・目玉の脇の翼の張り出し方や、前翅の模様などから「トサカグンバイ」だということが解った・・・。この「トサカグンバイ」も大きさが2-3ミリしかなく、chochoensis の老眼では良く見えない・・・顕微鏡を覗いて初めてはっきりしました・・・。=グンバイムシ=のなかまは、どれも同じように小さく、良く調べてみないと=同定=できない。
もう、数年前になりますが、埼玉県さいたま市の秋ヶ瀬公園の園路脇で=オオブタクサ=にいた「アワダチソウグンバイ」を見た時には・・・なんて小さい虫なんだろう!と思い、デジカメで撮影しようとしたのですが上手く撮影できなかった事を思い出しました・・・今度はもう一度チャレンジしなおそうと思います。
この「トサカグンバイ」・・・「日本産昆虫目録データーベース」で調べてみると、本州・四国・九州・屋久島・奄美諸島に分布しているとあります、どうやらそんなに珍しい種類ではなさそうですが面白そうです・・・セミ・カメムシ・ハゴロモ・ウンカ・・・などと同じように=植物食性昆虫=でこの「トサカグンバイ」はアセビの葉裏で=越冬=していたのでした・・・。「トサカグンバイ」は、ツツジの仲間、アセビ、クスノキ科ネジキを食害するようです、こうした季節によって寄生種を変更する仲間などを=寄主転換=をする昆虫というらしい。関西の方では、「トサカグンバイ」は、ヒラドツツジやオオムラサキを好むといいます。
小さい虫も関わると面白そうです・・・。