=水生昆虫=カメムシ目・・・「コオイムシ」 |
=水生昆虫=の図鑑を見ていると、背中にたくさんの=卵=を背負った昆虫の写真を見ることがあります・・・然し、実際に「コオイムシ」を観察するのは、初めてのことです・・・。この=卵塊=を背負った「コオイムシ」の=卵=を詳細に眺めてみると・・・やはり、=カメムシ=に近縁の仲間の片鱗がうかがわれます。
丁度、暖かい地方の少数民族が使うような=太鼓=のような形をした卵で、他のカメムシ類の卵と同じような形をしています・・・なるほど、水生カメムシ類なのだ・・・納得です。この「コオイムシ」の産卵時期は、春から初夏の頃にかけて産卵するので、今の時期には観察することが出来ませんが水がぬるむ頃になったら是非、一度見てみたいものです。「コオイムシ」には全国で色んな別の呼び名があるようです・・・曰く、「コメショイムシ」・・・米を背負った虫、「メシモチ」・・・飯を持った虫、「コモリムシ」・・・子守り虫・・・いずれも、そのものズバリのネーミングです・・・昔の人も、この特異な産卵習性に気がついていたようです。
またこの他にも、「風船虫=フウセンムシ」などとも言っていたようです、これはこの「コオイムシ」の呼吸方法に由来しているものと思いますが、呼吸器官をシュノーケルのように使うタガメやタイコウチやミズカマキリなどと違って、=翅と背中の中に空気を溜める=ボンベ方式呼吸なので、その時に空気が体にくっついている事から=フウセン虫=になったのかも知れません。獲物は、主に小魚・蛙・貝類などを食べて育つようですが誤って水面に落ちた小さな昆虫も捕まえると言います。貝類の中では、田圃の脇に居る=モノアラガイ=と言う巻貝の仲間の貝が好きだといいます。
いやぁ水生昆虫 カメムシ目 の花形スターたち懐かしく拝見しました。
子供の頃に近所の川で捕まえた事を懐かしく思い出します。
今やどの虫も減ってしまっているようで残念ですね。
それにしても一日の観察でこれだけの面々に会えるとは羨ましいです(^.^)