「ダイミョウセセリ」の吸蜜 |
「ダイミョウセセリ」・・・自宅周辺でも良く観察できます、その上、我が家の庭にもどこからともなくやってきては、庭に生えているヤマノイモの葉に産卵していきます・・・いままで、すでに掲載していると思っていたら、掲載種リストから漏れていました・・・生活史は何度か掲載したことがあるのですが、正式には、今日の掲載が初めてとなります。やっと、121種になりましたがどうも普通種といわれる身近な蝶の掲載が遅れてしまっているようです。
暫時、整理しながら掲載していきたいと思います・・・。
さて、数日前に自宅から2-30分のところにある丘陵地でこの「ダイミョウセセリ」の吸蜜行動を観察しました。普段見慣れている翅表と違って、裏面から観察する「ダイミョウセセリ」は新鮮さが覗えます・・・翅の縁には綺麗な=白色鱗粉=が綺麗ですし。翅の基部付近には=銀白色鱗粉=が散布されています。表を見てから、この裏面を見ると、ハッ!とするような美しさです、丁度そのような角度で撮影する事が出来ました・・・。
林縁を歩いていてこの「ダイミョウセセリ」を驚かしてしまうと、慌てふためいて、近くの葉裏にぺタッと張り付いてしまう習性があります。まるでスミナガシの行動と同じで可笑しくなってしまいます。
この「ダイミョウセセリ」、止まる時には翅を開いて静止しますがこれはチャマダラセセリ亜科の習性で他のセセリチョウとは違います、幼生期の習性については何度か既に掲載していますのでここでは省略します。
=ダイミョウセセリ属=の「属名」は、広く知られているように=Daimio=ですが、勿論、日本語の=大名=に由来しています、なんとも立派な名前が付いたものですね・・・この命名には当時のイギリス人から見た=日本=のイメージと=大名=とが結びついたのであろうと思いますが、東洋から遠く離れたイギリス人には、日本人の和服の裃(かみしも)のイメージがあったのかもしれませんね・・・。
尚、種名:tethys と言うのは、ギリシャ神話に出て来るティターン神族の女神のことで、ウーラノスとガイアとの間に出来た娘の事だそうです。