初めて撮影した珍蝶・・・「オオゴマシジミ」 |
この「オオゴマシジミ」に会うためには、かなりの山奥に行かないとめぐり合うチャンスは生まれない・・・体力的に今年辺りが最後のチャンスではないかと昨年から計画してきました・・・。
かなりキツイ探索行になりそうだったので、今回も家内の同伴を取り付けました・・・夜中の午前2時40分に自宅を出発しました・・・空からは小雨がパラつきはじめています・・・然し、観察できなくても、家内と温泉に宿泊するだけでも今までの小生の我が儘の罪滅ぼしと割り切っての撮影行きです、高速道路入り口に午前3時・・・途中からは、集中豪雨になってきました。
この先どうなるかわかりませんが、とにかく安全運転でソロリソロリと進みます・・・当日の天気予報では、午前9時から昼の12時までの3時間が雲が切れる予報です・・・この天気予報に全て賭けました・・・。
現地に着いたのは、午前8時・・・自宅を出てから既に5時間20分です・・・現地の天気は薄雲りでどうにかこのまま保ちそうでした。カメラの準備をして登山開始です、時計を見ると針は午前8時15分を指しています・・・chochoensisにとっては辛い上り坂に掛かります。
途中休み休み奥を目指していきますが、次から次へと登山の方たちが追い抜いていきます、この目的地は、蝶の採集案内で既に調べておいたのですが、友人にもアドバイスを貰っていました・・・なんとか撮影できたら良いな・・・これが実際の気持ちです・・・。現地到着は、午前10時15分・・・なんと登山者の歩みの倍の時間が掛かりました・・・それでもやっと、到着しました・・・然し、あちこちにネットをもった人たちがいます・・・聞いていた場所にもネットの方が居ました・・・全然見つかりません・・・途方にくれてそこを諦めて、さらに他を探してみました・・・すると=カメラ=を持った方に出会いました、早速、聞いて見ました・・・その方は、京都から来たという若い方で、とても親切にポイントを3箇所教えてくれました・・・。
行ってみると、時期が遅かったのか「オオゴマシジミ」は、メスが多いようです・・・多くの個体が産卵していました・・・。
*京都から来た若い親切な方、お名前を聞くのを忘れてしまいましたが、本当にご親切に教えていただきありがとうございました・・・。お蔭様で念願の「オオゴマシジミ」を撮影する事が出来ました。この「オオゴマシジミ」・・・北関東の棲息地でも、砂防ダムの建設や珍しい事も手伝って採集者が多くなり、次々に生息環境が壊されて、殆ど絶滅に近い状態になった経緯があります、この地の「オオゴマシジミ」も同様の憂き目に会わないように願うばかりです・・・。食草のシソ科のカメバヒキオコシの保護もさることながら、=シワクシケアリ=の保護もしないと棲息していけないという運命にあります・・・4令までは、=カメバヒキオコシ=を食べて育つ「オオゴマシジミ」もそれ以降は=シワクシケアリ=の巣中で幼虫越冬してその間、シワクシケアリの幼虫を捕食して成長するという特異な生態があるからです・・・。
なんとも恐ろしい獰猛な「オオゴマシジミ」幼虫です・・・。
2008-8-5 初めて撮影できた「オオゴマシジミ」
*オオゴマシジミ Maculinea arionides Staudinger, 1887
この蝶は天気が良すぎると撮影が難しいですが、良い産卵ポイントを教えてもらったようですね。
こちらでは、「今年の暑さは尋常じゃないね。」が挨拶代わりの感があります。暑い中の山登りは我々でも堪えてしまいます。ご病気を抱えてるchochoensisさんにはもっと堪えたのではないでしょか?
20年ほど前に新潟へ行ったのですが、このときいくつか撮影しました。でもピントがイマイチのものしかありません。
このとき、林道から車ごと転落したこともあり、その後オオゴマシジミは縁遠くなってしまってます。
素晴らしい情熱ですね。そして撮影成功おめでとうございます。
chochoensisさんの情熱にその若いカメラマンも打たれたのではないでしょうか。
写真の出来も素晴らしいです、
充分にお疲れを取ってください。