毛虫嫌いの人は見ないでね!・・・「モンクロシャチホコ」 |
=毛虫=の典型的な姿をした蛾の幼虫です、しかし蛾の幼虫時代の姿というか色彩には「オヤ?・・・」と思うものが少なくない・・・。若いときの色彩と、終令になったときの色彩がまるで別種のように変わるからなのです。この「モンクロシャチホコ」という蛾の幼虫もそうした意味では、若いときのワインレッドの色彩から黒い体に白髪の様な=真っ白な毛=を持った姿に変身してしまうのです・・・。まるで別の種類のようでしょう?体長が50ミリぐらいの幼虫で、頭だけは、若いときから老熟するまで=黒く=なっています。若いときにも白い=毛=はありますが数本しか生えていませんが片鱗はあります。この「モンクロシャチホコ」、時々頭と尻尾を持ち上げてまるで=鯱ほこ=を思わせる風貌をしています、名前の由来もこの習性から名付けられたものです。
そして、別名:船形ムシ(ふながたむし)・尻上げムシ(しりあげむし)というのも頭胸部と尾脚を背中の方に=そり返す=姿から連想されたものである事は、間違いなさそうです。この「モンクロシャチホコ」、桜(さくら)類に多く見られる事から、別名:サクラケムシとも言っています。しかし、サクラだけではなく、果実のナシ・ウメ・桃・リンゴ・スモモ・ユスラウメ・なども食害しますので、果樹農家の方にとっては、とんでもない=害虫=というわけです。年に1回の発生で、夏も終わりになる頃から10月頃までみられ、その後土の中に入って蛹になります・・・。この「モンクロシャチホコ」、たまたま自宅近くにやってきた野鳥の「ヨシゴイ」を観察しに行って堤防の上に生えている=桜並木=にたくさん居たので撮影したものです。