「ウスタビガ」まゆ(繭)は綺麗だな・・・ |
冬の雑木林は緑色のない森閑とした静けさを保っていますが、そのなかに、パッ!と明るさを与えてくれるのが、今日紹介する「ウスタビガ」の繭(まゆ)でしょう・・・。
薄緑色の綺麗な色彩は、思わずハッとするような美しさがあります。
この「ウスタビガ」は、ヤママユガ科の鱗翅類のなかまですが、秋口に成虫になるので有名です。幼虫は触ると=キュウキュウ=と鳴くそうですが私は、未だ経験がありません。この「ウスタビガ」は、卵で越冬して翌年、5月上旬頃になると孵化するといいます、ブナ科コナラ属のアベマキやコナラなどを食べて育ち、4ヶ月以上も=まゆ=の中で過ごすといいます、そのために=まゆ=の先端部には水を抜くための穴があって、雨水などが=まゆ=の中にたまらないようになっているのだといいます。この自然の合理的な仕組みは、神様が作ったのでしょうね・・・。この「ウスタビガ」の=まゆ=は、別名:やまかます=山かます=といって、上部は口が開くようになっています丁度、小銭を入れておく=がま口=のようになっていて、そこから成虫になった「ウスタビガ」が羽化してくるのだといいます。この=山かます=といわれる繭の中には蛹が入っています。私は未だ羽化するところを観察した事が無いのですが、一度見てみたいです.
この仲間は大好きな種類がたくさんいます。
オオミズアオはもちろんですが、私はシンジュサンが好きです。
枯葉の音とこの繭は早春の雑木林探索を楽しくさせてくれます。