蛾も暑さに参っているのかな?「ウスイロギンモンシャチホコ」 |
葉の裏に止まった蛾「ウスイロギンモンシャチホコ」
先日、信州の方に行った時「登山道の管理日記」の、たにつちサンが見つけた=蛾=を調べてみたら「ウスイロギンモンシャチホコ」だと判った・・・この仲間は、前翅の基部付近に=白銀色の斑紋=がありますが、それぞれの種で斑紋に違いがあります・・・。=シャチホコガ=の仲間の成虫は、画像のように翅を屋根型にたたむので、翅を拡げる事は無いようです・・・。なまえの由来は、=シャチホコ(鯱ホコ)=というキーワードですが、実は、このシャチホコガの仲間の幼虫は、=そっくり返った=姿をしているので、「シャチホコ」というネーミングになったのです。
そうです、名古屋城の金の鯱のように反り返る姿に似ているのです。親からのネーミングでないところが素晴らしいと思っています。日本全国に分布してるようで、そんなに珍しくは無いようです。似ている「ギンモンシャチホコ」は、前翅基部にある=白銀色=の斑紋が、異なる事や、幼虫の食樹がニレ科のハルニレや、オヒョウを食べることで区別できます。また、「エゾギンモンシャチホコ」は、今日の主役「ウスイロギンモンシャチホコ」と同じようにブナ科のコナラ属コナラやミズナラを食べますが、=白銀色の斑紋=が少なくてくべつできます。下の画像、「ウスイロギンモンシャチホコ」の背中に長い=毛束=があるのもアクセントになっていて面白いです・・・。
chochoensisさんに、お教えしなければ、ずっとわからないままになっていたに違いないと思います。
食性からは「ウスイロ」がついてないほうが、珍しそうですね^^
近所の公園でシャチホコガの幼虫さんを見つけました。
面白い格好なので写真を撮りましたが、
それから一週間ほどして行った時には、
辺りの樹木や草などが刈られ、
わたしのささやかな観察ポイントの一つが
見るも無残に…夏休みですから、
きっと子供たちのためなんでしょうね!
幼虫さんにいた木も枝など、すっかり切られていました。