「クロミドリシジミ」羽化 |
午前中、「クロミドリシジミ」が羽化しそうだったので、観察することにしました。この「クロミドリシジミ」=たそがれ飛翔性=のあることで知られ、私には野外ではなかなか観察することが出来ないので、飼育個体で観察することになったのです。しかし、飼育はかなり難しかったです。「羽化」する時に蛹から出て、さまよい行動をするのかどうか確認したかったのでジックリ座り込んで観察してみました。
やはり、アイノミドリシジミと同じで、蛹から脱出すると、翅を伸ばしやすいところまで歩いて行き、画像のようにぶら下がって翅を伸ばしにかかりました。
画像は、未だ、折りたたまれた翅が皺くちゃで折れ線が付いていますが聞きしにまさる美しさでした。
種名:yuasai というのは、この「クロミドリシジミ」の発見者である「湯浅 啓温(ゆあさひろはる)」 博士に因んで付けられたものです。
「湯浅 啓温 博士」は、島根県の那賀郡和田村で明治33年に生まれ、大正15年に東京帝国大学農学部を卒業、ハムシ、テントウムシなどおもに=害虫=の研究で優れた業績を残された方です。湯浅博士は、農林省農業技術研究所(現:環境技術研究所)所長なども務められた方です。