「ウラゴマダラシジミ」蛹 |
数日前に自宅近くの「ウラゴマダラシジミ」の発生地を訪れた時の事です・・・この発生地は私の住んでいる行政区と同じ町で、新興住宅がどんどん建てられ、今年の発生は無いと諦めていた場所です、しかし、僅かに残った=イボタノキ=を見ると、なんと「ウラゴマダラシジミ」の蛹が1頭あるではないですか!
これには驚きました・・・したたかに僅か1頭とはいえ、残っていたんだ・・・感傷にふけりながらその蛹を良く見てみると、どうやら寄生ハチか寄生バエにやられていたらしく、その痕跡が残されていました・・・来年はどうなるだろうか?しかし自宅近くのポイントは全て慎重に観察していないと駄目だと反省しました。
2007-6-6 寄生された「ウラゴマダラシジミ」蛹 川越市にて
さて、この「ウラゴマダラシジミ」の蛹の蛹化場所に付いて、「日本原色蝶類生態図鑑」 保育社によりますと、一番多い蛹化の場所としてはイボタノキの葉表が多いと記述してあります。
偶には、近くにある他の植物の葉で蛹化する・・・*タイプC・・・こともあるようですが、この日に観察した「ウラゴマダラシジミ」の蛹も、教科書通りの場所で蛹になっていました・・・*タイプAおよびB。
今まで見た蛹も同じように葉表についていたものが多く、どうやらこの=葉表タイプ=が一般的なものらしい・・・。
その原色生態図鑑には、=腹端の固定が葉を離れるタイプ・・・*タイプD=も図示されていますが、今度散歩に行く時にはこのようなタイプに出会えるかどうか良く見てみたいと思います。
下の図は、保育社の図鑑に出ている蛹化の位置のイラストです。
「ウラゴマダラシジミ」蛹化の場所 「日本原色蝶類生態図鑑」 保育社 より
また、ミドリシジミのコメント出遅れました。ミドリシジミの開翅写真、それも完璧なまでに美しいですね。本当におめでとうございます。
恐れ入りました。