珍しい模様のハエ・・・「ハマダラヒロクチバエ」 |
先日、東京都郊外の渓流を歩いていたらなにやら見かけない=翅模様=をした=双翅類(ハエ・アブの仲間)に出会った・・・デジカメで写真を撮ったのは良いのですがいつも行く北本自然観察公園に行って図鑑で調べたら、どうも掲載されていない。
これは専門家にお聞きするしか方法がない・・・そう思って、双翅類の研究をしている方のホームページで尋ねる事にしました。
棲息場所は、1-1.5メートルほどの浅い渓流でその道筋の脇の葉に止まっていました、どうやら羽化したばかりで、右翅が未だ伸びきっていないようで、動きがやや鈍かったのでデジカメで数枚の写真を撮ることが出来ました・・・。
翅の模様がユニークだったので、すぐに種名が判るかと思いましたが、全然判らず、専門家に同定依頼しました。体長約10ミリ、頭から翅の先端まで約15ミリありましたので、ミバエの仲間にしては大きすぎると思い種名の同定を依頼したものです。
その結果、比較的新しく発見された=ヒロクチバエ=の仲間、Prosthiochaeta属の中の「ハマダラヒロクチバエ」だという事が判りました・・・。
同定していただいた双翅類研究家の皆さん、本当にありがとうございました。
*尚、この新しく発見された「ハマダラヒロクチバエ」の学名も教えてもらいましたので掲載しておきたいと思います。なお、このような模様のあるヒロクチバエ科は、Euprosopia属とProsthiochaeta属にあることも教えてもらいました。なかなか奥の深い分野だと実感しました。ありがとうございます。
「ハマダラヒロクチバエ」 Prosthiochaeta flavihirta Hara, 1987
種名:flavihirta について、flavi というのは=黄色、そして、hirta というのは=毛のはえている、という意味だという事も教えてくれました・・・。
2007-5-7th 「ハマダラヒロクチバエ」