田植えの時期のトンボ・・・「コサナエ」 |
「コサナエ」は、その昔、胸に一筋の=黒い筋=があることから、=ヒトスジサナエ=と呼ばれたグループの中の一種です。この「コサナエ」、コサナエ属では、最も小さくて可憐な種類で、胸側面の黒条のうち第二側縫線と呼ばれる黒い筋が胸の上端まで達していて、遠くからでも識別できます。その筋の前方、・・・目玉に近いほう・・・の第一側縫線が途中で途切れているのも特徴です・・・。このために、=ヒトスジ型=といわれる所以で、同じ仲間のタベサナエ、オグマサナエなどと一緒に=ヒトスジサナエ=と言われていたのです。
タベサナエやオグマサナエが中部地方以南に分布しているのに対して、自宅周辺では、この「コサナエ」しか棲息していません・・・。
先輩に教わって、一昨日、この「コサナエ」を探しに行って来ました・・・自宅から2-30分ほどにある小さな池に行って見ました・・・僅か1頭でしたが見つかりました・・・初めて観察したのですが、胸の側条ですぐに「コサナエ」だと識別できました・・・。北海道から自宅周辺までは、割合、観察しやすいといいますが、西にいくに従って産地が局限されて標高の高いところとか特殊な環境などにいて、珍しい種類になるようです・・・。
平地とか丘陵地、山地の挺水植物の生えている湿地帯とか水辺に棲んでいるようです。
自宅周辺では、丁度、田植えの始まる5月上旬頃から現れて初夏の頃まで観察出来るようです、このために「サナエ=早苗」という名前が付けられたようです。産卵は、雌が植物の繁茂している場所でホバリングしながら=卵をばら撒く=といいます、偶に草などに止まってパラパラ卵をまくこともあるそうです・・・そんな場面も見てみたいものです。
2007-5-8 稲の田植えの時期のトンボ「コサナエ」
このトンボ、GWに男衾であったのに似ています。
もう少し、大きかったような。
男衾ではトラフシジミにも会えました。
今度、北本でお会いできたらゼフ情報を期待しております。
最近は突然寄ることが多く、お会いできなくて残念です。
(自分が悪いですね、すいません)