子供の「ニホントカゲ」は、ブルーが綺麗だ! |
トカゲ・・・これもなんとなく=ブヨブヨ=していて触ることが出来ない・・・姿は昔の=恐竜=みたいな姿なので可愛らしいが、やたらすばしこい・・・。「ニホントカゲ」というらしいが、この個体は、尻尾の部分が=ブルー=になっているので=幼体=つまり未成熟の子供ということになる。漢字で書くと「日本石竜子」なるほど、石の間に居る竜の子供か!
図鑑 「決定版 日本の両生爬虫類」 で調べてみました・・・日本全土の庭とか道路脇の斜面、石垣の間などに生息していて滑らかな鱗(うろこ)が特徴だといいます、そういわれて良く見てみると、肌がスベスベしているようです。成熟すると茶褐色になるといいますが、=幼体=の時には、下の写真のようにクロっぽい体に5本の黄色い線が入っていて、なかなかお洒落です、おまけに尻尾は=コバルトブルー=になっていて、とても目立ちます。
この=ブルー=は、成熟するに従って消えてゆくといいますが、雌では消えるのが遅くなって成体、つまり大人になっても残るものがあるといいます・・・。ご婦人は、大人になってもお化粧していたいのかな???
北本自然観察公園の学芸員に聞いてみました・・・すると、この「ニホントカゲ」の繁殖期の行動が面白いといいます、それは交尾期になると雄と雌が=円を描きながら激しく頭部を噛みあう=という行動をするのだそうです・・・。これは凄い凄惨な愛情表現ですね・・・。
5月の下旬頃から6月の上旬に掛けて石の下や土手の斜面の巣穴に鶏卵型の卵を5-16個産卵して雌が卵の面倒を見るようです、そして、31日ー35日で孵化するのだそうです。
トカゲの仲間は、尻尾が切れ易く、それが自己防衛の役目をするのだそうです・・・敵に襲われると自分の尻尾を切り離し、その尻尾がピョコピョコうごいていると敵がそれに気を取られてしまい、その間に「ニホントカゲ」は、その場から逃げてしまうというのです・・・。
高度戦略を持った「ニホントカゲ」に万歳です・・・=幼体=の尻尾がコバルトブルーなのもその=自切行動=のためではないかといわれています。
2006-7-23 「ニホントカゲ」 幼体 埼玉県:北本自然観察公園
*ニホントカゲ Eumeces latiscutatus
2007ー8-19 「ニホントカゲ」 成体 山梨県:甲州市にて